カピバラの雑学10選!ローマ教会が魚に分類した水辺の動物

のんびりとお湯につかる姿でおなじみのカピバラ。動物園でも屈指の人気者で、いつも眠そうな顔をしてくつろいでいるイメージがありますが、その正体を知ると驚くことばかりです。

じつは世界最大のネズミの仲間で、水の中では5分ほど潜っていることができ、陸の上ではなんと時速35キロで走ります。さらに、かつてヨーロッパの教会が魚として扱っていたという話まで残っているそうです。

そんなカピバラにまつわる雑学を10個ご紹介します。

1. 世界最大のネズミの仲間

世界最大のネズミの仲間

カピバラはネズミ目テンジクネズミ科に属する動物で、いま生きているげっ歯類のなかでは世界最大とされています。

体長は106〜134センチ、体重は35〜65キロほどあり、ベネズエラでの平均は約49キロ、これまでの最大記録はブラジルで見つかった野生のメスの91キロです。

2. 名前の意味は草を食べるもの

名前の意味は草を食べるもの

カピバラという名前は、ブラジルの先住民が話した古トゥピ語の「カアピウアラ」に由来し、「草を食べるもの」という意味とされています。

「草の主」と訳す資料もあり解釈は一つではありませんが、学名のヒドロカエルスはギリシャ語で「水のブタ」を指す言葉です。

3. 水中に5分ほど潜れる

水中に5分ほど潜れる

カピバラは泳ぎがとても得意な動物で、前足の4本と後足の3本の指の間には部分的な水かきがついています。

水中に完全に潜ったまま5分ほど過ごせるとされ、泳ぐ速さは時速8キロほどで、天敵に追われたときには水の中に飛び込んで身を隠す手段としても役立っているようです。

4. 目と耳と鼻孔が一直線

目と耳と鼻孔が一直線

カピバラの顔をよく見ると、目と耳と鼻の穴が頭の上のほうにほぼ一直線に並んでいて、これは水辺で暮らすカバと似た構造です。

そのため体の大半を水に沈めたままでも呼吸と周囲の警戒ができ、潜るときには耳を閉じることもできて、水の中でも目を開けたまま泳げます。

5. 奥歯も一生伸び続ける

奥歯も一生伸び続ける

カピバラの歯は前歯にあたる切歯だけでなく、奥歯の臼歯も一生のあいだ伸び続けるという特徴があります。

かたい草をすり潰したり樹皮や木をかじったりするうちに自然と削れてつり合いが取れるため、動物園でもかじり木を与えて長さを整えてもらうくふうをしています。

6. 走る速さは時速35キロ

走る速さは時速35キロ

見た目はいつものんびりしていますが、カピバラは陸上を時速35キロほどの速さで走ることができるといわれています。

長い距離を走り続けるのは苦手ですが、一般的な大人の全力疾走が時速20〜25キロほどであることを思うと、人間が追いかけて捕まえるのは難しそうです。

7. 自分のフンを食べ直す

自分のフンを食べ直す

カピバラは2種類のフンを出し分けており、ふだんのオリーブ色の粒とは別に、朝方だけタンパク質に富んだ白っぽいペースト状の便を出します。

これを口にすることで、盲腸にすむ微生物が作った栄養や、繊維を分解してくれる細菌を体に取り込んでいると考えられています。

8. 鳴き声を7種類に分類

鳴き声を7種類に分類

ブラジルの研究チームがカピバラの鳴き声を2069回分調べたところ、口笛のような音や鼻を鳴らす音、吠え声など7種類に分けられたと報告されています。

危険を知らせるのは吠え声で、群れごとに音の特徴が違うことから「声の指紋」のような役割があるという指摘もあります。

9. 鳥が集まる便利な背中

鳥が集まる便利な背中

カピバラのそばには少なくとも9種の鳥が集まり、一緒にいることでえさを見つけやすくなるといわれています。

コサギはカピバラの背中を狩りの足場として使い、アマツバメは頭の上から飛び立つほか、カピバラの側から鳥にダニ取りをねだるような行動も観察されています。

10. かつて魚に分類された

かつて魚に分類された

16〜18世紀ごろ、カトリック教会が水辺で泳ぐカピバラを魚の仲間として扱い、肉を食べてよいと認めたとされています。

おかげで肉を控える金曜日や、イースター前の断食期間である四旬節にもカピバラ肉が食べられるようになり、南米では今も四旬節の人気メニューです。

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更新日:2026年8月3日(月) 04:52

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