進化論を唱えた偉大な科学者として知られるチャールズ・ダーウィン。その名前から、生真面目でお堅い研究者の姿を思い浮かべる方も多いかもしれません。
ところが実際の彼は、珍しい動物を片っ端から食べてみたり、結婚を損得で計算したりと、どこか人間味あふれるユニークな一面を持っていました。
真面目な学者の顔だけでは語りきれない、意外なエピソードの宝庫でもあるのです。
そんなチャールズ・ダーウィンにまつわる雑学を12個ご紹介します。
1. 珍味を試す大食いクラブ

学生時代のダーウィンは、珍しい動物を食べる「グルメ・クラブ」という集まりを仲間と作り、タカやサギ、フクロウといった鳥を次々と料理して食べていました。
あまりにまずいフクロウを試食したのをきっかけに、活動はしだいに下火になっていったとも言われています。
2. 新種の鳥を食べかけで気づいた

ビーグル号の航海中、ダーウィンは南米でレアという大型の鳥を食べている最中に、なんとそれが新種かもしれないと気づいたそうです。
あわてて食べ残しの頭や首、脚、羽を標本として持ち帰り、その鳥は後に彼の名にちなんでダーウィンレアと名づけられました。
3. ゾウガメに乗って観察

ガラパゴス諸島を訪れたダーウィンは、大きなゾウガメの甲羅にまたがって乗り、その歩く様子をおもしろがって観察していました。
体の中で水をためておく膀胱にたまった水の様子まで興味深そうに細かく調べたうえ、カメそのものを食用にもしていたと伝えられています。
4. 鼻で不採用になりかけた

ビーグル号への乗船は、船長フィッツロイが鼻の形から性格を読み取る人相学を信じていたため、その鼻の形のせいであやうく不採用になりかけたそうです。
幸いにも採用は決まり、後に彼は「私の鼻は嘘をついた」と、当時のことをふり返って笑いまじりに語っています。
5. 手術にたえられず大学を断念した

医者を目指してエディンバラ大学に入学したダーウィンでしたが、麻酔のなかった時代の痛々しい手術に耐えきれず、途中で部屋から逃げ出してしまいました。
もともと血を見るのが大の苦手だったこともあり、結局はおよそ2年ほどで医学の道をあきらめています。
6. 適者生存は別人の言葉

生存競争を表す有名な「適者生存」という言葉は、実はダーウィン自身が最初に作ったものではなく、哲学者スペンサーが広めた表現だとされています。
ダーウィンはこの言い回しを気に入り、1869年に出した『種の起源』の第5版で、あらためて自分の説明に取り入れました。
7. 結婚を損得で書き出す

結婚するかどうか大いに迷ったダーウィンは、一枚の紙に「する・しない」それぞれの得と損を2列に分けて書き出し、真剣に検討したそうです。
妻になる相手のことを「とにかく犬よりはまし」と少し失礼に記しながらも、迷った末、最後にはしっかり結婚を選び取っています。
8. 手紙であわてて同時発表

進化の理論をおよそ20年ものあいだ温め、慎重に出版をためらっていたところ、1858年に若い博物学者ウォレスから自分とそっくりな考えの手紙が届きました。
先を越されると慌てたダーウィンは、同じ年にウォレスと共同という形で、急ぎ学会発表を行うことにしました。
9. 妻との対戦を几帳面に記録していた

ダーウィンはバックギャモン好きで、妻エマを相手に毎晩のように盤をはさんで、二人とも熱心に対戦を楽しんでいました。
その勝ち負けを一戦ごとに几帳面に記録し続け、ある時点では自分の2795勝、エマの2490勝と、細かく数字まで書き残しているほどです。
10. 最後の一冊はミミズ本

ダーウィンの最後の著書は進化論ではなく、意外なことに1881年に出したミミズの働きについての一冊でした。
なんと40年以上もミミズをこつこつと地道に観察し続けた成果がつまっており、刊行当初の売れ行きはあの『種の起源』に迫るほどよく売れたと伝えられています。
11. ニュートンの隣に眠る

ダーウィン本人は、住み慣れた静かなダウン村の墓地にひっそりと葬られることを望んでいましたが、その願いは高まる世論に押される形で実現しませんでした。
そして最終的にはロンドンのウェストミンスター寺院、あの大科学者ニュートンのすぐそばに埋葬されています。
12. 牧師を志した若き日

医者になる道を断念したあと、ダーウィンは今度は田舎ののどかな村で牧師になるつもりで、ケンブリッジ大学に進んで神学をまじめに学ぶ日々を送っていました。
ところがそんな折に舞い込んできたビーグル号への思わぬ誘いが、彼のその後の人生を大きく変えていきます。
更新日:2026年7月13日(月) 03:21

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