カモノハシの雑学10選!哺乳類なのに卵を産みオスに毒針がある

オーストラリアの川辺にすむカモノハシは、カモのようなくちばしとビーバーのような平たい尾を持ち、初めて標本を見たヨーロッパの学者が誰かのいたずらではないかと疑ったという逸話が残る動物です。

哺乳類でありながら卵を産み、オスの後脚には毒針を備え、水に潜れば目も耳も鼻も閉じてしまいます。

知れば知るほど常識から外れていく、不思議な生きものです。

そんなカモノハシにまつわる雑学を10個ご紹介します。

1. 哺乳類なのに卵を産む

哺乳類なのに卵を産む

カモノハシは哺乳類でありながら卵を産み、かえった子には乳頭のない腹部からにじみ出る乳を与えて育てます。

爬虫類の子孫というわけではなく、約1億8700万年前に他の哺乳類と分かれた古い系統で、卵生と授乳というまるで正反対に見える特徴を今も併せ持っています。

2. くちばしは電気センサー

くちばしは電気センサー

カモノハシのくちばしには、電気を感じ取る受容器が約4万個、水の動きをとらえる受容器が約4万6500個も並んでいると報告されています。

この二つの感覚を組み合わせることで、濁って何も見えない川底でも、獲物が動いたごくわずかな瞬間を正確につかむことができます。

3. オスの後脚にある毒針

オスの後脚にある毒針

オスの後脚のくるぶしには距と呼ばれる毒針があり、繁殖期になると毒をつくる量がもっとも高まることが知られています。

刺されて命を落とすことはまれですが、激しい痛みと腫れが数週間から数か月にわたって続くうえ、一般的な鎮痛薬が効きにくいと報告されています。

4. 潜ると目も耳も鼻も閉じる

潜ると目も耳も鼻も閉じる

水に潜ったカモノハシは目と耳をおおう溝、さらに鼻の穴まで閉じてしまうため、視覚も聴覚も嗅覚もいっさい使うことができません。

頼りになるのはくちばしに集まった無数の感覚器だけで、光の届かない真っ暗な水の中をくちばし一本で探りながら進んでいくのです。

5. 体温は約32度と低め

体温は約32度と低め

カモノハシの平均体温は約32度で、37度前後を保つ多くの哺乳類と比べるとかなり低めに保たれているのが特徴です。

それでも5度を下回るような冷たい水にくり返し潜って餌を探すことができるほどで、低い体温を保ったまま活発に動きまわれる体のつくりになっているのです。

6. 毛皮は1平方ミリに900本

毛皮は1平方ミリに900本

カモノハシの毛皮は1平方ミリあたり最大900本、1平方センチにすると約9万本にもなるという驚くほどの高い密度をほこります。

びっしりと生えそろった毛のあいだに空気の層を抱えこむため、その断熱性は厚さ3ミリのウェットスーツ素材に匹敵するといわれているほどです。

7. 大人になると歯が消える

大人になると歯が消える

子どものカモノハシには小さな歯が生えていますが、巣穴を出て固形の餌を食べ始めるころには、そのすべてが抜け落ちてしまいます。

その後は歯のかわりとなる角質でできたすり潰し板を使い、水生昆虫の幼虫や淡水のエビを丹念にすりつぶして食べるようになるのです。

8. 前足で漕ぐ泳ぎの名手

前足で漕ぐ泳ぎの名手

カモノハシは水かきのついた大きな前足を左右交互に動かして水をかき進みますが、これは哺乳類の中ではほとんど例を見ない珍しい泳ぎ方だと考えられています。

後ろ足と平たい尾はもっぱら舵の役割を担い、流れの速い川の中でも思いどおりに向きを変えることができます。

9. 尾は大きな脂肪の貯蔵庫

尾は大きな脂肪の貯蔵庫

カモノハシのビーバーを思わせる平たい尾には、体全体に蓄えられた脂肪のうち30から60パーセントもの量がつまっていると報告されています。

泳ぐときの舵になるだけでなく、体を動かすためのエネルギーをためこむ貯蔵庫としても働く、見た目以上に重要なパーツです。

10. 性染色体が10本もある

性染色体が10本もある

カモノハシのオスは性染色体を10本も持っており、その一部は鳥がもつ染色体と共通する部分があることも分かっています。

毒の成分をつくる遺伝子も、爬虫類とはまったく別々に進化してきたものとされ、研究が進むほど新しい謎が出てくる、実に不思議な動物なのです。

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更新日:2026年7月30日(木) 10:17

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