ノーベルの雑学11選!生きてるうちに死亡記事

ダイナマイトを発明して巨万の富を築いた人物であり、ノーベル賞の生みの親としても知られるアルフレッド・ノーベル。

名前は誰もが知っていますが、学校に通ったのはわずか1年ほどだったことや、生きているうちに自分の死亡記事が新聞に載ってしまったこと、亡くなる直前まで書いた戯曲がほとんど処分されてしまったことなど、その素顔は意外なほど知られていません。

そんなノーベルにまつわる雑学を11個ご紹介します。

1. 本人より先の死亡記事

本人より先の死亡記事

1888年に兄ルドビグが他界した際、フランスの新聞ル・フィガロが4月15日の1面で、アルフレッドの訃報を誤って掲載しました。

文面は「昨日カンヌで、人類の恩人とはとうてい言い難い人物が死去した。ダイナマイトの発明者ノーベル氏である」という短く辛辣な一文でした。

2. 学歴なしで特許355件

学歴なしで特許355件

学校に通ったのは1841年から1842年までの1年ほどで、大学には一度も進学せず、学位を得ることもありませんでした。

それでいて生涯に取得した特許は355件にものぼり、スウェーデン語、ロシア語、フランス語、英語、ドイツ語の5か国語を自在に操ったと伝えられています。

3. スパイ容疑で研究所閉鎖

スパイ容疑で研究所閉鎖

1891年には、無煙火薬バリスタイトをイタリアに売ったことなどから、フランスで産業スパイと国家反逆を疑われました。

セヴランの研究所は警察に閉鎖され、実験の許可も取り消されたためイタリアのサンレモへ移り住みましたが、容疑に根拠はなかったとされています。

※バリスタイトは、ノーベルが発明した煙の出にくい火薬です。

4. 兵器メーカーを買収していた

兵器メーカーを買収していた

平和賞のことを遺言に書き残す2年前の1894年に、ノーベルは兵器メーカーのボフォースを買収しています。

亡くなった1896年の時点で爆薬工場は90か所以上、事業は20か国以上に広がっており、平和を願った人物という後世の印象とはかなり違う顔も持っていました。

5. 新聞広告が生んだ受賞者

新聞広告が生んだ受賞者

1876年、42歳のノーベルはウィーンの新聞に「語学に通じた分別ある女性を秘書兼家政の管理者として求む」という広告を出しました。

応じたベルタ・フォン・ズットナーの勤務は8日間でしたが、後の文通が平和賞の創設につながったとされ、彼女は1905年に受賞しています。

6. 封印された愛人との手紙

封印された愛人との手紙

ウィーンのゾフィー・ヘスとは約20年関係が続き、往復書簡はノーベル側が221通、ヘス側が41通です。

死後にヘスが手紙を売ろうとしたため財団が1万2000フローリンで買い取って公表しない約束をさせ、閲覧が認められた1976年に現れたのは嫉妬深く支配的な男の姿でした。

※フローリンは、当時のオーストリアなどで使われていた通貨の単位です。

7. 死後に廃棄された戯曲

死後に廃棄された戯曲

死の直前、ノーベルはスウェーデン語で全4幕の戯曲「ネメシス」を書き、パリにあった自前の印刷所で印刷させました。

しかし死後に冒涜的とみなされ、わずか3部を残してほぼ全部が廃棄されてしまい、刊行されたのは2003年、初めての上演は2005年のストックホルムでした。

8. 商売道具が狭心症の薬に

商売道具が狭心症の薬に

晩年に狭心症を患い、医師が勧めたのは自分の商売道具でした。

1896年のソールマン宛の手紙には「私がニトログリセリンを内服するよう処方されたとは、運命の皮肉ではないか。薬剤師と世間を怖がらせないよう、彼らはこれをトリニトリンと呼んでいる」と書いています。

9. 生き埋めを恐れた遺言

生き埋めを恐れた遺言

生き埋めになることを極度に恐れ、遺言には「私の死後、血管を切開し、それが済んで有能な医師が確実な死の兆候を確認したうえで、遺体を火葬に付すこと」と書き残しました。

これは19世紀のヨーロッパで広まっていた、早すぎる埋葬への恐怖の典型的な例だと言えます。

10. 遺産の94%を賞の基金に

遺産の94%を賞の基金に

遺産の約94%にあたる3100万クローナ超という大金を、ノーベルは賞の基金につぎ込みました。

遺言は弁護士を使わずに自筆で書かれ、立会人4人も法律家ではなかったため記述が曖昧になり、解釈をめぐる争いも起きて、第1回の授賞は死から5年後の1901年までかかりました。

11. 木箱で運び出した遺産

木箱で運び出した遺産

遺言執行者ラグナル・ソールマンは、フランス当局による資産の差し押さえを恐れ、馬車でパリの銀行を回って株券や債券を集めました。

それを木箱に詰め、北駅から手荷物としてスウェーデンへ送り出したとされ、懐には装填した拳銃を忍ばせていたとも伝えられています。

更新日:2026年8月14日(金) 03:23

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