サバンナの嫌われ者というイメージが強いハイエナ。
ライオンの獲物を横取りしたり、不気味な声で笑ったりと、なんだかズル賢い悪役のように思っていませんか?
しかし、その生態を深く掘り下げてみると、実は優秀なハンターであり、過酷な階級社会を生き抜く健気な姿が見えてきます。
今回は、そんな彼らに対するイメージを大きく覆す、驚きの真実をたっぷりとお届けします。
1. 「死肉泥棒」は大きな誤解

ライオンの獲物を横取りする卑怯なイメージが非常に強いハイエナですが、実は食事の約七割を自力で狩猟する優秀なハンターです。
チームワークを駆使した狩りの成功率はサバンナでもトップクラスであり、逆にライオンに獲物を奪われることが多いのです。
2. 犬ではなく「ネコ」や「マングース」の親戚

その四足歩行のシルエットや群れで狩りをする習性からイヌの仲間だと勘違いされがちですが、実は全く異なる系統の動物です。
分類ではネコ目ハイエナ科という独自のグループに属しており、ジャコウネコやマングースに近い血縁関係にあります。
3. 骨や蹄まで消化する驚異的な胃袋とアゴ

サバンナの過酷な環境を生き抜くため、他の動物が食べ残した硬い骨や蹄まで噛み砕くことができる強靭なアゴを持っています。
さらに強力な胃酸を分泌する特殊な胃袋を備えており、飲み込んだ骨を溶かして栄養を吸収することができるのです。
4. 骨を食べるためウンチが真っ白

他の肉食獣が手を出さない太い骨まで丸ごと食べてしっかりと消化するため、彼らの排泄物には大量のカルシウムが含まれています。
そのため排泄された直後は通常の色ですが、サバンナの強い日差しで乾燥するとチョークの粉のように真っ白なウンチに変化します。
5. リーダーは絶対「メス」の完全階級社会

ブチハイエナの群れは常にメスが中心となって支配しており、体格も闘争心もメスの方がオスを上回っているのが特徴です。
内部には厳格な身分制度が存在していますが、最も地位が低いメスであっても最高位のオスより上の階級として扱われます。
6. 霊長類に匹敵するほどの高い知能

チンパンジーなどの類人猿に匹敵するほどの優れた知能を持ち合わせており、仲間と協力して複雑な問題を解き明かすことができます。
記憶力も非常に高く、何十頭もいる仲間の顔や鳴き声を個別に識別し、それぞれの細かな階級順位まで正確に把握して生活します。
7. 時速60kmで長距離を走り続けるスタミナ

短距離を猛スピードで駆け抜けるのではなく、彼らは無尽蔵とも言える驚異的な持久力を最大の武器として毎日の狩りを行います。
時速六十キロのペースを維持したまま、数キロにわたって狙った獲物を執拗に追い詰めて確実に体力を奪い仕留めます。
8. 「人間の笑い声」のような鳴き声の真実

夜の草原に響き渡る人間の笑い声のような不気味な鳴き声は、彼らが楽しい気分になって笑い転げているわけではありません。
狩りの最中に極度の興奮状態にある時や、強い相手に対して恐怖や服従心を抱いてパニックに陥っている時のサインなのです。
9. 強力な病原菌にも負けない免疫力

厳しい環境を生き抜くため、他の動物なら命に関わるような腐敗の進んだ古い肉であっても、全く平気で食べ尽くすことができます。
炭疽菌や狂犬病などの致命的な病原体に対しても非常に強力な免疫力を備えており、感染症で命を落とする危険性は極めて低いのです。
10. オスは思春期に群れを追い出される

メスが絶対的な権力を握る社会では、オスの子供は思春期を迎えると生まれ育った群れから追い出されてしまいます。
運良く別の群れに加入できても最下層からのスタートとなる過酷な運命が待ち受けており、生涯メスに怯えながら生きていくのです。
更新日:2026年2月26日(木) 12:10

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