古代エジプトに関する豆知識

1. ピラミッドは王の永遠の家だった！

古代エジプトのピラミッドは単なる墓ではなく、王（ファラオ）の魂が神と一体になるための「永遠の家」として建てられました。

建設には数万人の熟練労働者が関わり、数十年をかけて完成。太陽の昇る方向に合わせるなど、宗教的な意味も深く込められています。

古代エジプト人は死後も魂が生き続けると信じ、肉体を保存するためにミイラを作りました。

内臓を取り出してカノプス壺に納め、防腐処理を施し、何層もの布で包むという緻密な工程を経ていました。完璧な保存こそ、永遠の命への条件だったのです。

エジプトの象形文字「ヒエログリフ」は、神殿の壁や墓の内部に刻まれた神聖な文字でした。約700以上の記号で構成され、言葉だけでなく宗教的な祈りや呪文も表現されています。

長らく解読不能でしたが、ロゼッタストーンの発見によりその謎が明らかにされました。

エジプト文明はナイル川なしでは存在しませんでした。毎年の氾濫が肥沃な土を運び、農業を支えたのです。エジプト人はこの自然現象を神々の恵みと捉え、暦や測量技術を発展させました。

まさにナイル川は「命の源」と呼ぶにふさわしい存在でした。

古代エジプトではファラオは単なる王ではなく、地上に降りた神の化身とされていました。

太陽神ラーの子孫とされ、政治・宗教・戦争すべてを統べる絶対的存在でした。死後も神として祀られ、その威光は永遠に民の信仰を集めました。

クレオパトラ7世は古代エジプト最後の王であり、その美貌と知略で知られます。多言語を操り、政治的同盟を結んでローマとの関係を操りました。

彼女の死をもってプトレマイオス朝は終焉を迎え、3000年に及ぶ古代エジプトの歴史は幕を閉じました。

エジプトでは猫は神の使いとして崇拝され、家庭を守る存在とされていました。特に「バステト女神」は猫の姿で表され、愛と豊穣の象徴とされました。

猫を傷つけることは大罪とされ、死後には猫のミイラまで作られるほどの信仰がありました。

古代エジプト人は太陽神ラーを宇宙の創造主と信じ、毎日太陽が昇ることを彼の旅と捉えました。夜には冥界を航行し、再び朝に蘇るという神話は「永遠の再生」を象徴したのです。

王たちは自らをラーの子として、その神力を受け継ぐと考えられていました。

「死者の書」と呼ばれるパピルス文書は、亡くなった人が冥界を安全に旅し、審判を通過して永遠の楽園に至るための呪文集でした。

心臓の重さを羽と比べる「審判の儀式」などが記され、死後の世界を具体的に描いた重要な宗教文書です。

巨大なピラミッドや神殿を、現代のような重機もない時代にどう建てたのかはいまだ謎です。

精密な測量、巨大石材の運搬方法、星の位置に合わせた設計など、高度な科学と数学の知識が使われていたと考えられエジプトはまさに古代の科学王国でした。