小野小町の雑学10選!美女なのに顔の記録なし
平安時代を代表する歌人でありながら、絶世の美女としても語り継がれる小野小町。
百人一首に歌が選ばれ、六歌仙でただ一人の女性として名を連ねる一方、その素顔を伝える確かな記録はほとんど残っていません。
深草少将の百夜通いやあなめ伝説といった物語が生まれ、美しさゆえの栄華と老いの無常が繰り返し描かれてきました。実像と伝説が入り混じるその姿は、今も人々を惹きつけてやみません。
そんな小野小町にまつわる雑学を10個ご紹介します。
1. 六歌仙で唯一の女性歌人
このうち女性はただ一人、小町だけで、名手がずらりと並ぶ中でも際立つ存在として、平安時代を代表する歌人に数えられています。
2. 容姿を伝える記録はない
絶世の美女という華やかなイメージは、優れた和歌の才や後世の評判、そして数々の伝説が積み重なって形づくられたものと考えられています。
3. 桜に重ねた「花の色は」
ふるは降ると経る、ながめは長雨と眺めを巧みに掛けた技法が用いられ、老いた小町の姿は後世の人々による投影にすぎないという見方もあります。
4. 美人を指す「小町」の由来
秋田新幹線こまちは6万通を超える公募の中から見事に選ばれた名で、あきたこまちという米の品種も、小町の伝説にちなんで名づけられたと伝わっています。
5. 世界三大美女は日本だけ
そもそも海外ではクレオパトラや楊貴妃の代わりにヘレネーを挙げるのが一般的で、明治21年の読売新聞の社説が早い用例の一つとして知られています。
6. 落魄した小町のイメージ
作者は空海に仮託されますが実際のところは不明で、主人公は本来小町ではないものの、後世には小町の没落物語として繰り返し読み継がれ、落ちぶれた小町像を世に広めました。
7. すすきが鳴くあなめ伝説
ああ目が痛いという意味で、通りかかった在原業平が小野とはいはじ薄生ひけりと下句を付けて供養の歌に仕立てたという形で語られています。
8. 深草少将の百夜通い伝説
深草少将は室町期の能などで形づくられた架空の人物とされ、この百夜通いという逸話にも確かな史実の裏付けはないと考えられています。
9. 随心院に残る小町の跡
また、各地から寄せられた千通もの恋文を埋めたと伝わる小町文塚もあり、いずれも確かな史実というより言い伝えとして親しまれています。
10. 全国に点在する墓の謎
平安時代は貴族でも遺体を野辺に置く風葬が一般的だったため、そもそも墓そのものが初めから無かったのではないかという見方もあります。