クジラに関する豆知識

水族館やホエールウォッチングで大人気のクジラ。「雄大で優しい海の王者」というイメージを持っていませんか?

「潮吹きの正体は鼻水」「音だけで獲物を気絶させる」など、知れば知るほどイメージが崩壊するクジラの真実。

読めば誰かに話したくなる雑学を10個厳選してご紹介します。

1. イルカとの違いはサイズのみ

クジラとイルカは生物学的には全く同じ分類の生き物であり、遺伝子や骨格に決定的な違いは実は存在しません。

一般的に体長が4メートルを超えればクジラ、それ以下ならイルカと呼び分けているだけで、あくまで人間が便宜上決めたサイズだけの曖昧な区別なのです。

2. シロナガスクジラの舌はアフリカゾウと同じ重さ

地球史上最大のシロナガスクジラはスケールが桁違いで、舌だけで約3トンもの重量です。

これは陸上最大のアフリカゾウ1頭に匹敵する重さであり、海水ごと餌を丸呑みするために進化した、規格外の摂食器官の凄まじさを物語っています。

3. 幻の龍涎香はマッコウクジラの腸内結石

最高級の香水に使われる「龍涎香」ですが、正体はマッコウクジラが消化できなかったイカのクチバシなどが固まった腸内結石です。

排出された結石が長年海を漂い熟成され、独特の甘く深みのある香りを放ち、時には金以上の価値で取引されます。

4. イッカクの角はねじれた前歯

ユニコーンのモデルとも言われるイッカクの角ですが、これは角ではなく上あごの左の犬歯がねじれながら突き出したものです。

神経が通っているため敏感な感覚器官でもあり、オス同士で長さを競うだけでなく、水温や水圧の変化を感じ取るために使われます。

5. 潮吹きの正体は鼻水

クジラの背中から勢いよく噴き上がる潮吹きは海水を吐き出しているように見えますが、温かい息が冷たい外気で冷やされて白く見える現象です。

肺に溜まった古い空気と粘膜の水分、つまり鼻水が混ざって噴出しているため、近くで浴びるとかなり生臭いにおいがします。

6. 溺れないよう脳が半分ずつ眠る

哺乳類であるクジラは海中で眠ってしまうと呼吸ができず溺れてしまうため、右脳と左脳を交互に休ませる「半球睡眠」という特殊な眠り方をします。

片方の脳が起きている間は反対側の目を閉じて泳ぎ続け、意識を途切れさせることなく休息を取り続けるのです。

7. 200年以上生きるクジラがいる

ホッキョククジラは哺乳類の中でも極めて寿命が長く、200年以上生きる個体も確認されている生きた化石のような存在です。

捕獲された個体の体内から100年以上前の古い銛の先端が見つかったこともあり、彼らの驚異的な細胞修復能力は老化研究の鍵となっています。

8. ザトウクジラの歌は毎年変わる

ザトウクジラのオスは繁殖期に複雑な歌を歌ってメスへ求愛しますが、この歌には人間社会と同じ「流行」が存在します。

ある地域で新しいフレーズが生まれると、それが他のクジラたちにコピーされて海全体に広がり、毎年少しずつ新曲へと変化していくのです。

9. マッコウクジラの頭は油で満杯

深海への潜水能力に優れたマッコウクジラの巨大な頭部には、脳油と呼ばれるドロドロした液体ワックスが詰まっています。

彼らは海水を取り込んでこの油を冷やし固めたり、血液で温めて溶かしたりすることで比重を変え、浮力を調整しているのです。

10. 音波だけで獲物を気絶させる

マッコウクジラなどのハクジラ類は、頭部の器官で増幅させたクリック音を発射し、その衝撃波で獲物を攻撃することができます。

音響兵器のように、音の圧力だけでイカや魚の平衡感覚を奪って気絶させ、動きが止まったところを悠々と捕食しているのです。

更新日:2026年2月19日(木) 05:59

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