1. 永遠の象徴、金は絶対に錆びない
金は酸やアルカリ、酸素にもほとんど侵されず、錆びない金属として知られています。そのため古代エジプトの王墓から出土した金製品も、数千年を経ても輝きを保っています。
この特性が「永遠の象徴」として扱われる理由です。
2. 金は1グラムで約3000メートルまで伸びる
金は非常に柔らかく、1グラムの金を引き延ばすと約3,000メートルもの細い糸にできます。
さらに、金箔は1万分の1ミリメートルの薄さにまで加工可能。寺院の金箔や工芸品が可能なのは、この性質のおかげです。
3. 金の埋蔵量はプール約4杯分?
これまで人類が採掘した金の総量は約20万トンと推定されます。
これはオリンピック公式プール約4杯分程度にしかならず、いかに希少な資源かが分かります。その希少性が価値を支えているのです。
4. 金と人類の関係は紀元前3000年ごろから
金は紀元前3000年ごろから人類に利用され、古代エジプトやメソポタミア文明では権力や信仰の象徴でした。
貨幣や装飾品、宗教儀式に使われ、普遍的に価値を認められてきた数少ない金属です。
5. 金はがん治療やリウマチ治療薬にも使われる
金は体内で腐食しないため、歯科治療や人工関節に利用されてきました。さらに微量の金化合物はリウマチ治療薬としても用いられていました。
現代ではナノ粒子技術によりがん治療や検査にも応用されています。
6. 金の誕生は爆発から
金は地球内部で生まれたものではなく、超新星爆発や中性子星の衝突といった宇宙的現象で形成されたと考えられています。
つまり、私たちの持つ指輪の金も、宇宙の壮大な出来事の産物なのです。
7. 一昔前は通貨と深い関係が
19世紀から20世紀前半までは「金本位制」が主流でした。
各国の通貨価値は金の保有量に裏付けられ、紙幣は金との交換が可能でした。現在は廃止されていますが、経済史における重要な仕組みです。
8. 金の色の秘密は実は青色
金が黄色く見えるのは、相対性理論による電子の運動が影響しているためです。
通常の金属は銀色に見えますが、金は可視光の青を吸収し、黄色が反射されるため独特の輝きを放ちます。
9. 最大の産出国は意外なあの国
現在、世界最大の金産出国は中国で、オーストラリアやロシアが続きます。
歴史的には南アフリカが長く世界一でしたが、資源の枯渇や採掘コストの増大により順位が変化してきました。
10. 金の将来性は宇宙まで
金は電気伝導率や耐久性に優れ、半導体や宇宙産業でも欠かせない素材です。特に人工衛星の外装には放射線防護のため金箔が使われます。
装飾品だけでなく、未来技術を支える素材でもあります。
更新日:2025年9月1日(月) 10:14