アルキメデスの雑学12選!ひらめいて裸のまま街を走った天才

「エウレカ!」と叫んで裸のまま街を走ったという逸話で知られる古代ギリシャの科学者アルキメデス。てこの原理や円周率の研究で数学の礎を築く一方、故郷シラクサを守るために独創的な兵器を次々と生み出した天才でもありました。その発見は現代の科学にもつながり、数学のノーベル賞と呼ばれる賞のメダルにまで、その横顔が刻まれています。今回は、そんなアルキメデスにまつわる雑学を12個ご紹介します。

1. エウレカと叫んだ逸話

王冠が純金かどうかを見破る方法を入浴中にひらめき、「エウレカ(見つけた)」と叫んで裸のまま街を走ったと伝えられます。

これは約200年後のローマの建築家ウィトルウィウスが記した逸話で、後年ガリレオはその方法では精度が足りないと疑問を呈したと言われます。

2. 地球をも動かす言葉

「私に支点を与えよ、されば地球をも動かさん」と語ったと伝えられ、小さな力で重い物を動かすてこの原理を数学的に体系化した人物として知られます。

この言葉の出典は約500年後の数学者パップスが残した記録であり、本当に語ったのか真偽を断定することはできません。

3. 円を守った最期

紀元前212年、シラクサがローマ軍に陥落したときも、アルキメデスは地面に描いた図形の研究に没頭していて、気づかないままローマ兵に殺されたと伝えられます。

「私の円を踏むな」と言い残したという話も広く知られていますが、この台詞は後世の創作だという説が有力です。

4. マルケルスの嘆き

敵将であるローマの将軍マルケルスは、その才能を惜しんで「アルキメデスを殺すな」と命じていましたが、事情を知らない兵士が命令に反して殺害してしまったと伝えられます。

マルケルス自身はその死をたいへん深く嘆き、残された遺族を手厚くもてなしたと言われています。

5. 船を吊り上げる鉤爪

シラクサ防衛戦では、クレーンのような大がかりな装置の先の鉤でローマ軍船の船首を海からつかんで吊り上げ、そのまま転覆させたとされる兵器が使われました。

同時代に近い歴史家ポリュビオスらが記録に残しており、現代の再現実験でも実現できる可能性が示されています。

6. 燃えなかった熱光線

たくさんの鏡で太陽の光を一点に集め、離れた沖のローマの船を燃やしたという有名な伝説がありますが、同時代の史料には見当たらず、後世の創作とみられています。

アメリカの人気検証番組でも実際に同じ方法を試してみたところ、船に火をつけることはできませんでした。

7. 96角形で挑んだ円周率

円の内側と外側にぴったり接する正96角形をそれぞれ丁寧に描き、円周率が3.1408より大きく3.1429より小さいことを証明したと伝えられます。

円周率は円周と直径の比を表す数で、この成果は著作『円の計測』に残されており、当時としては驚くほど精密で先進的な計算です。

8. キケロが見つけた墓

球の体積と表面積が、外接する(ぴったり囲む)円柱のちょうど3分の2になるという発見を生涯最高の業績とし、自分の墓に球と円柱の図を刻ませたと伝えられます。

約137年後の紀元前75年、ローマの政治家キケロが草むらに埋もれかけていたその墓を偶然に見つけ出しました。

9. 宇宙を砂で満たす計算

著作『砂の計算者』では、宇宙全体をすき間なく細かい砂粒で満たすと、およそ10の63乗粒になると計算してみせました。

10の63乗は0が63個も並ぶ数で、当時のギリシャには大きな数を表す言葉がなかったため、独自の巨大な数の表し方まで自分で発明したと伝えられます。

10. よみがえった幻の写本

失われた著作『方法』を含む写本は、中世にいったん文字を消され、別の祈祷書として上書きされていました。この写本はパリンプセストと呼ばれています。

20世紀に再発見され、1998年のオークションでは約200万ドル、日本円でおよそ2億円で落札されたと伝えられます。

11. プラネタリウムの元祖

太陽や月、そして惑星の複雑な動きを機械仕掛けで再現する天球儀(星や天体の動きを表す模型)を作ったとされ、現在のプラネタリウムの元祖とも言われています。

シラクサ陥落のあと、この装置は戦利品としてローマへ持ち帰られたと、政治家キケロが書き残しています。

12. メダルに刻まれた横顔

数学界のノーベル賞とも呼ばれる有名なフィールズ賞のメダルの表面には、古代ギリシャの偉人アルキメデスの横顔がくっきりと刻まれています。

そしてその横顔をぐるりと囲むように、「己を超え、世界をつかめ」という意味のラテン語の銘文もあわせて添えられています。

コメントを入力