午年に関する豆知識

古くから日本人にとって最も身近な動物の一頭である「馬」。

十二支の7番目に数えられる「午(うま)」には、単なる動物としての姿だけでなく、私たちが普段何気なく使っている言葉の語源や、意外と知らない歴史的な背景が数多く隠されています。

「なぜ馬という漢字を使わないの?」「正午や午後の由来って何?」といった日常の疑問から、2026年に向けて注目が集まる「丙午(ひのえうま)」の迷信まで、知っていると誰かに話したくなる午年の雑学を厳選してご紹介します。

1. 「午」はもともと「馬」ではなかった

十二支は古代中国で植物の成長過程を12段階で表した記号で、元来動物の意味はありません。

木星の運行を基準に年を数える暦として誕生し、後に庶民が覚えやすいよう動物を当てはめました。

「午」は成長が頂点に達し、衰え始める分岐点を指します。

2. 「午」という漢字の由来

「午」という文字は、餅をつくときに使う「杵(きね)」の形を描いた象形文字です。

植物の成長がピークに達し、衰え始める転換期を意味しています。

また、縦と横の線が交わる様子から、陰と陽が交差する時期の象徴であり、物事の節目を表す重要な文字です。

3. 十二支の7番目なのはさぼったり助けたりしてたから

神様への挨拶に向かう際、足の速い馬は1番を狙える実力がありました。

しかし、道中で休憩したり他の動物を助けたりしたために順位を落としたという説話が残っています。

結果として7番目に到着し、現在の順番が定まりました。

4. 午年生まれの性格や特徴

明るく開放的で行動力に溢れる午年生まれは社交性が高く周囲を惹きつける華やかさを持っています。

一方で熱しやすく冷めやすい一面もあり興味が移るとすぐ次に飛びつくこともありますが、自由を愛する楽天家なタイプが多くて常に刺激を求めているのが特徴です。

5. 相性の良い干支

午年と最も相性が良いのは寅(とら)と戌(いぬ)です。これらは「三合」と呼ばれ、互いの長所を伸ばし合える最高の組み合わせとされます。

また未(ひつじ)とも支合の関係にあり、お互いを支え合いながら安定した関係を築ける良きパートナーとして有名です。

6. 縁起物としての「左馬」

「うま」を逆から読むと「まう(舞う)」となり、古来おめでたい席で舞われることから縁起が良いとされます。

また、馬は左から乗ると転ばないという言い伝えがあり、商売繁盛や千客万来の象徴として、将棋の駒や工芸品などにも古くからよく描かれています。

7. 守護本尊は「勢至菩薩」

午年生まれの守護本尊は勢至菩薩です。智慧の光ですべてを照らし、人々を苦しみから救う慈愛に満ちた仏様として信仰されています。

午年生まれの人がこの菩薩を拝むことで、迷いが消え去り、人生の正しい道が示されて開運に繋がると古くから言い伝えられています。

8. 午前、正午、午後は午の刻が元になっていた

昔の時刻制度で「午の刻」は午前11時から午後1時までの2時間を指しました。

その中心にあたる昼の12時を「正午」と呼び、それより前を「午前」、後を「午後」と言います。

現代の時刻の呼び方は、この十二支の考えに基づきます。

9. 午の方角は「南」を指している

十二支は方角も示しており、午は「真南」を指します。

風水や家相では太陽が最も高く昇る華やかな方位とされ、活力を象徴します。

かつての都において南にある門を「朱雀門」と呼ぶのも、この方位が持つ重要性と格式の高さに深く関わりがあるためだと言えます。

10. 「丙午(ひのえうま)」の歴史

60年に一度巡る丙午は火の気が強く、この年生まれの女性は気性が激しく夫を圧倒するという迷信が江戸時代に広まりました。

八百屋お七の物語とも結びついたこの俗信は根強く、その影響で一九六六年には出生率が激減するという大きな社会現象が起きました。

更新日:2026年1月10日(土) 12:17

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