台風の雑学11選!名前は140個を使い回している

毎年夏から秋にかけて日本にやってくる台風は、天気予報でおなじみの存在です。

ニュースでは進路や勢力の予想が繰り返し伝えられ、アジア名を耳にすることもありますが、その名前がどうやって決まっているのか、目の中はどうなっているのかまで知っている人は意外と少ないかもしれません。

ところが成り立ちや歴史をたどってみると、知らなかった事実や驚きの話がたくさん隠れています。

そんな台風にまつわる雑学を11個ご紹介します。

1. 台風の名前は140個の使い回し

台風のアジア名は、台風委員会に加盟する14か国・地域が10個ずつ提出した140個のリストから、発生した順に付けられていきます。

使い切ると再び先頭に戻る仕組みで、一巡するのに約5〜6年かかるとされますが、大災害を出した名前は入れ替えられることもあります。

2. 日本の名前は星座が由来

台風の名前のうち、日本が提案している10個はすべて星座の名前からとられています。

現在使われている名前はコイヌ、コト、クジラ、ヤマネコなどで、どの国の人が聞いても中立的で、しかも親しみやすい言葉であることが、星座から選ばれている理由だとされています。

3. 大災害の名前は引退する

大きな被害を出した台風のアジア名は、その後は使われないようにと、別の名前へ差し替えられる仕組みになっています。

2019年のハギビスはフィリピンが提案した名前でしたが引退となり、その代わりに新しく用意されたラガサも2025年の被害を受けて引退が決まりました。

4. 昔の台風には女性の名前

戦後の占領下にあたる1947年から1952年ごろの日本では、アメリカ式にならい英語の女性名が台風に付けられていました。

キティ台風やジェーン台風といった呼び名は愛称ではなく当時の正式な名前で、1953年からは名前をやめて発生順の番号で呼ぶ方式に切り替わりました。

5. 世界記録を持つ台風Tip

1979年に発生した台風20号は、Tipという国際名で呼ばれ、中心気圧が870hPaまで下がりました。

これは竜巻を除いた海面気圧の低さとしては、今も世界の最低記録とされていて、グアムから西に離れた洋上で観測されたあと、この台風はのちに日本列島を縦断していきました。

6. 台風の目の中は晴れている

台風の目では空気が下向きに流れる下降気流が起きていて雲ができにくく、雨や風が弱く晴れることもあります。

逃げ込んだ鳥が目の中に閉じ込められて運ばれることがあり、アメリカの研究では調べたハリケーン33個すべての目で鳥などの生物の反応が確認されています。

7. 赤道の真上では生まれない

地球の自転で生じるコリオリの力は赤道上でゼロになるため渦ができず、理論上は台風が発生できないと考えられます。

実際もほとんどが緯度5度より高いところで生まれ、例外は2001年に北緯1.4度で発生した1個だけで、100年から400年に1回級の珍しい現象とされます。

8. 呼び名が違うだけの同じ現象

台風とハリケーン、サイクロンは、どれも同じ現象で、発生する海域によって呼び名が変わります。

ただし呼び分けの基準には違いがあり、台風は最大風速が約17メートル毎秒以上、ハリケーンは約33メートル毎秒以上なので、弱い台風はハリケーンとは呼ばれません。

9. エネルギーは発電量の200倍

発達した台風が雨を降らせる過程では大量の熱が放出され、その量はアメリカの海洋大気庁NOAAによると世界の総発電能力の約200倍にあたるとされています。

10メガトン級の核爆弾が20分ごとに爆発するのに相当するという表現もあり、けた違いの規模だとわかります。

10. 伊勢湾台風は明治以降で最悪

1959年の伊勢湾台風では死者と行方不明者が合わせて5098人にのぼり、これは明治以降に日本で起きた台風災害のなかで最も多い数となっています。

海面が異常に高くなる高潮が沿岸におしよせたことが被害を大きくしたとされ、今も語り継がれる災害となっています。

11. 上陸すると勢力は弱まる

台風のエネルギー源は暖かい海から供給される水蒸気であるため、陸に上陸するとその供給が絶たれてしまい、さらに地面や地形による摩擦も受けるために勢力が弱まっていきます。

ただし勢力が弱まったからといって安心はできず、大雨による災害などの危険は残ります。

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