卒業式シーズンが近づくと、街のあちこちで袴姿や晴れやかな表情の学生たちを見かけますね。
旅立ちを祝う大切な行事ですが、実は私たちが当たり前だと思っている「第2ボタン」の風習や「3月卒業」という仕組みには、意外な歴史や理由が隠されています。
今日はそんな卒業式にまつわる驚きの雑学を厳選してご紹介します。
1. 日本の卒業式が「3月」になった理由

明治初期に設立された日本の学校は、欧米の教育制度にならって九月に入学して6月に卒業するという流れが一般的でした。
しかし政府の会計年度が4月から翌年3月に変更されたことで、予算の都合から明治19年頃に現在と同じ3月卒業になりました。
2. 第二ボタンを渡す意味と由来

学ランの第二ボタンは心臓に最も近い位置に付いているため、自分のハートを捧げる一番大切な人という意味が込められています。
また戦時中に出征する若者が、生きて帰れるか分からないため形見として大切な人に軍服のボタンを渡したことが起源とされます。
3. 第二ボタン以外の場所の意味

学ランのボタンは第二ボタンが一番大切な人を意味する以外にも、それぞれの場所に隠された特別な意味が存在すると言われています。
第一ボタンは自分自身で第三ボタンは友人という意味があり、第四ボタンは家族で第五ボタンは他人や後輩という意味に変わります。
4. 袴は「自転車に乗るため」だった

明治時代に女学生の新しい制服として考案された現在の袴は、着物特有の着崩れを防ぐための画期的なデザインとして誕生しました。
当時の着物は運動や学業の妨げになっていたため、動きやすくて自転車にも乗ることができる機能的な服装として採用されました。
5. 卒業証書の丸い筒は日本独自のもの

卒業証書を入れる黒くて丸い筒はワニ口とも呼ばれ、実は日本特有の文化で海外の卒業式では全く見られないアイテムです。
近年では受け取った証書が丸まってしまうことを嫌い、ファイル型の証書ホルダーを採用する学校が増えたため見る機会が減りました。
6. 「蛍の光」は海外ではお正月の曲

日本では卒業式の定番曲として知られる蛍の光ですが、原曲はスコットランドの民謡であるオールドラングサインという楽曲です。
欧米など多くの国では卒業式ではなく、大晦日のカウントダウンや新年を祝う際やパーティーのお開きの時に歌い親しまれています。
7. 紅白まんじゅうの意味

卒業式のお祝いとして配られることが多い紅白まんじゅうは、赤色が出生を意味しており白色が死装束を意味しているという説があります。
この二つの色を合わせることで人の一生を表しており、縁起物として人生の節目となるお祝いの席で広く配られるようになりました。
8. 「仰げば尊し」の原曲は長年謎だった

日本の伝統的な卒業ソングとして有名な仰げば尊しは、長い間誰が作曲したか不明な作者不詳の楽曲として扱われてきました。
しかし近年になって、1871年に米国で出版された学校の終わりを祝う曲が原曲であることが判明して話題を呼びました。
9. 定番の呼びかけを考えたのは校長先生

小学校の卒業式で定番となっている生徒たちの呼びかけは、1955年に群馬県にいた小学校の校長先生が考案したと言われています。
それまでの大人が挨拶をするだけの堅苦しい式を変えて、生徒全員が主役となって心から感動できる行事にするための学校改革でした。
10. 海外の大学の卒業式で帽子を投げる理由

アメリカなどの卒業式でお馴染みの帽子投げは、1912年に米海軍兵学校で始まった伝統的な儀式だとされています。
卒業と同時に士官候補生の古い帽子が不要になるため、無事に卒業できた喜びと共に大空へ向かって投げたのが発祥だそうです。
更新日:2026年3月3日(火) 03:20

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