日経平均株価に関する豆知識

1. 「平均株価」といっても単純平均ではない

日経平均は、単純に株価を足して企業数で割っている…わけではありません。株式分割や併合などの影響をならすために「除数」という数値で割る計算方式を採用しています。

しかもこの除数は固定ではなく、イベントがあるたびに調整されます。

2. 銘柄は225社だけど、日本の全上場企業の一部

日経平均に採用されているのは東京証券取引所プライム市場の225銘柄。

つまり、日本の株式市場全体を表す指数ではありません。全体を見たいときはTOPIX(東証株価指数)も参照するのが一般的です。

3. 採用銘柄は年1回見直しされる

毎年10月頃に銘柄の入れ替えがあり、新興企業や成長分野の会社が追加されることもあれば、業績低迷や再編などで外れる企業もあります。

実はコンビニのセブン&アイも昔は入っていませんでした。

4. 採用銘柄の株価が高い企業の影響が大きい

日経平均は「株価平均型」なので、株価が高い銘柄ほど指数に与える影響が大きいです。

たとえば、ファーストリテイリング(ユニクロの会社)の株価は数万円台なので、1社だけで日経平均を数十円単位で動かすこともあります。

5. かつては戦後の景気を測る“国民のバロメーター”

日経平均は1949年9月7日を基準日(100円)として計算を始めました。

当時は今ほど投資が一般的でなかったため、新聞の経済欄で「景気の体温計」として広く知られる存在でした。

6. 歴史的高値・安値の差は5倍以上

最高値:1989年12月29日…38,915円87銭(バブル絶頂期)

最安値:2008年10月28日…6,994円90銭(リーマン・ショック後)

7. 他の株価指数との違い

TOPIX(東証株価指数)は時価総額加重平均で算出され、全上場銘柄を対象とするため市場全体を反映しやすいです。

一方の日経平均は225銘柄に限定されるため、値がさ株に偏る傾向があります。

更新日:2025年9月1日(月) 12:05

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