猫の雑学15選!砂糖の甘さがわからない

気ままに寝て、気が向いたときだけ膝に乗ってくる。

そんな身近な相手でありながら、ネコにはあまり知られていない一面がたくさんあります。

砂糖の甘さを感じられないことや、あのザラザラした舌が体を冷やす道具でもあること、人に飼われた最も古い証拠がエジプトではないこと。

さらに歴史をたどると、宇宙へ飛んだネコや勲章をもらったネコ、郵便局に雇われたネコまで見つかります。

そんなネコにまつわる雑学を15個ご紹介します。

1. 砂糖の甘さがわからない

ネコは甘味を受け取る仕組みがうまく働かず、砂糖などの甘さをほとんど感じていないと考えられています。

甘味受容体をつくる遺伝子が生まれつき壊れて機能しない状態になっているためで、ライオンやトラなどネコ科の動物に広く共通して見られる特徴とされています。

※「甘味受容体」は舌にある、甘さを感じ取るためのセンサーのような仕組みです

2. 舌のトゲが体を冷やす

ネコのザラザラした舌の突起は先端がU字にくぼんだ中空のスプーンのような構造で、ここに唾液をためて毛の根元まで届けているとされています。

その唾液が蒸発するときの気化熱が放熱のおよそ25%をまかなっていると考えられ、舌先の突起は約290本と報告されています。

※「気化熱」は液体が蒸発するときにまわりから奪う熱のことです

3. マタタビ好きは蚊よけ

マタタビに体をこすりつけて転がる行動は、酔っているというより蚊よけになっている可能性が指摘されています。

マタタビに含まれるネペタラクトールを体につけると蚊が寄りつきにくくなることが実験で示され、日本の岩手大学などの研究チームが2021年に報告しました。

※「ネペタラクトール」はマタタビに含まれる成分です

4. 自分の名前を聞き分ける

ネコは自分の名前を、同じ拍数のよく似た別の単語や一緒に暮らす他のネコの名前と区別して反応することが実験で確かめられています。

上智大学などの研究チームが計112匹を対象に2019年に報告したもので、聞き分けることと返事をすることは別物だと考えられています。

5. しっぽを立てて挨拶する

しっぽをピンと立てて近づいてくる挨拶は、ネコ科の動物の中ではイエネコとライオンにほぼ限られるとされています。

祖先とされるリビアヤマネコは子ネコのときにしかこの姿勢を見せないため、集団で暮らすようになる過程で生まれた仕草ではないかと考えられています。

※「リビアヤマネコ」はイエネコの祖先とされる、アフリカなどにすむ野生のネコです

6. ニャーは人間向けの声

大人のネコ同士はニャーとほとんど鳴き交わすことがなく、この鳴き声はおもに人間に向けて使われていると考えられています。

子ネコが母ネコを呼ぶときの鳴き声が人間相手に残ったものだという見方があり、ネコ同士でもけんかの直前や発情期には声を出すとされています。

7. 最古の飼いネコはキプロス

人に飼われたネコの最も古い証拠はエジプトではなくキプロス島で見つかっており、約9500年前の墓から人の骨とネコの骨が40cmほど離れて一緒に葬られた状態で出土しました。

島にもともと野生のネコはいないため、人が船で運んできたことになると考えられています。

8. ミイラが畑の肥料に

19世紀末、エジプトで大量に見つかったネコのミイラは、船でイギリスへ運ばれて畑の肥料にされたと伝えられています。

1890年2月にリヴァプールの波止場で競売にかけられ、およそ19〜20トン、18万体ほどと見積もられた大半が、砕かれて畑にまかれてしまったとされています。

9. 天皇が書いた黒ネコ日記

889年、宇多天皇は父の光孝天皇から譲り受けた黒ネコの姿を、日記の『寛平御記』に細かく書き残しました。

墨のように深い黒で、丸まればきびの粒のよう、伸びれば弓を張ったようだと表し、目は針の先のように光るとし、毎朝の乳粥やネズミ捕りの腕前まで記しています。

※「寛平御記(かんぴょうぎょき)」は宇多天皇の日記です

10. 宇宙を旅した唯一のネコ

宇宙へ行ったネコは、1963年10月にフランスが打ち上げたフェリセットだけとされています。

ロケットで高度およそ152キロメートルまで運ばれて無事に地上へ生還しましたが、脳波を測る電極を頭に埋め込まれており、2か月後には脳を調べるために安楽死させられました。

11. 勲章をもらった軍艦のネコ

動物の勇敢さをたたえるディッキンメダルを受けたネコは、歴史上でただ1匹、サイモンだけと伝えられています。

1949年の揚子江事件で砲撃を受けて重傷を負いながらも、イギリス海軍の艦アメジストでネズミを捕り続け、乗組員を励ましたことも高く評価されました。

※「ディッキンメダル」は動物版のヴィクトリア十字勲章とも呼ばれるイギリスの賞です

12. 週1シリングの郵便局ネコ

イギリスの郵政省は1868年、ネズミ対策としてネコ3匹を正式に職員として採用しました。

担当者は世話代として週2シリングを申請しましたが、上層部は週1シリングまでしか認めず、足りない分はネズミで自分でまかなうようにと書き添えて裁可したと伝えられています。

※「シリング」は当時のイギリスの通貨単位です

13. 駅長になった三毛ネコ

廃線が心配されていた和歌山電鐵貴志川線は、2007年に三毛ネコのたまを駅長にしたところ大きな人気を呼びました。

関西大学の宮本勝浩教授の試算では1年間でおよそ11億円の経済効果があったとされ、就任した月の利用者は前年の同じ月より約17%増えたと伝えられています。

※「和歌山電鐵貴志川線(わかやまでんてつきしがわせん)」は和歌山県を走る鉄道路線です

14. 猫カフェの発祥は台湾

猫カフェの元祖は日本ではなく台湾とされ、1998年に台北で開業した猫花園が、ギネス世界記録では世界初ではなく現存する最古の猫カフェとして認定されています。

日本で最初の猫カフェは2004年に大阪市北区にできた猫の時間とされ、台湾に遅れること6年での登場でした。

※「猫花園」は「マオホアユエン」と読みます

15. 38年生きた世界最高齢ネコ

ギネス世界記録が認めた史上最高齢のネコは、アメリカのテキサス州で暮らしたクリームパフです。

1967年に生まれ2005年に亡くなるまで38年と3日生き、人間でいえば160歳を超えるとも言われ、飼い主は卵やブロッコリーなど変わった食事を与えていたと語っています。

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