1. クマはなんでも食べる雑食が多い
見た目は肉食に見えるクマですが、実際は多くの種類が雑食性です。ヒグマやツキノワグマは肉や魚のほか、果物、木の実、昆虫も食べます。
パンダもクマの仲間ですが竹を主食としています。食性の幅が広いことで、季節や環境に応じて食べ物を変え、生き延びる力を持っています。
2. 冬眠はぐっすり寝ているわけではない
クマの冬眠は人間の睡眠とは違い、浅い眠りを繰り返す状態です。
体温は数度下がりますが完全には下がらず、外の物音や匂いにも反応できます。冬眠中の母グマは巣穴で出産し、子グマに授乳します。体を動かさなくても、脂肪を分解して栄養を確保しています。
3. 走るスピードは陸上選手よりも速い!
大きな体のクマですが、走るスピードは短距離で時速40〜50kmに達することがあります。
これは陸上選手よりも速く、人間は逃げ切れません。前脚の筋力が非常に発達しており、木登りや急斜面の駆け上がりも得意です。山で出会った場合は走って逃げるのは危険です。
4. 嗅覚は犬以上!数km先からも感知できる
クマの嗅覚は非常に発達しており、犬以上といわれます。風に乗ってくる匂いを数km先からでも感知できます。
特に食べ物の匂いには敏感で、密封された袋の中の食品も見つけてしまうほど。野生のクマが人里に降りる原因の一つは、この嗅覚の鋭さにあります。
5. 立つのは威嚇じゃなくて観察のため
クマが後ろ足で立つと威嚇されていると思いがちですが、多くの場合は周囲をよく見渡したり、風向きに顔を向けて匂いを嗅いだりするためです。
高さが出ることで視界が広がり、危険や餌の場所を確認できます。必ずしも攻撃の合図ではありません。
6. ホッキョクグマの毛は白くないし皮膚も黒い
ホッキョクグマの毛は白く見えますが、実は透明で中空のストロー状になっています。光を毛の中に取り込み、体を温めやすくする構造です。
皮膚は黒色で、太陽光を効率よく吸収します。この仕組みのおかげで、氷点下の環境でも体温を保つことができます。
7. 冬眠中でも筋肉が衰えにくい
普通の動物は長期間動かないと筋肉が萎縮しますが、クマは冬眠中でも筋力低下が少ないのが特徴です。
体内でタンパク質を効率的に再利用する仕組みがあるためです。この能力は人間の長期宇宙滞在や入院医療にも応用研究されています。
8. クマは泳ぎも得意!ホッキョクグマなら数十km泳ぐこともある
ヒグマやツキノワグマも川や湖を泳ぎ渡ることができ、魚を捕まえるときにも水中での機動力を発揮します。
特にホッキョクグマは長距離を泳ぐことができます。1日で数十km泳ぐこともあり、氷の間を移動して獲物を探します。
9. 鳴き声は多彩で数種類ある
「ガオー」という唸り声だけでなく、状況に応じてブーブー、グルル、クークーなどさまざまな声を出します。
子グマは母グマを呼ぶとき高い声を出し、威嚇や不満のときは低く唸ります。鳴き声は感情表現の一部でもあります。
10. 記憶力も優秀で去年のことも覚えてる
クマは嗅覚や聴覚だけでなく、記憶力にも優れています。食べ物のあった場所や季節の変化に応じた行動パターンを覚え、翌年も同じ場所を訪れます。
特にメスは餌場や安全な休息場所を長期間覚えているといわれます。
更新日:2025年9月4日(木) 03:03