ヘビに関する豆知識
ヘビに対して、毒があって怖い、どんな風に生活しているのか謎が多いというイメージを持っていませんか。
実はまぶたが無くて瞬きをしなかったり、アゴを外さずに大きな獲物を丸呑みできたりと、その生態は驚きに満ちています。
今回は、意外と知られていないヘビの不思議な体の構造やユニークな習性についての雑学を10個ご紹介します。
1. 舌で匂いを嗅いでいる
ヘビが頻繁に二股の舌をペロペロと出し入れしているのは、周囲の空気中を漂う匂いの粒子を敏感にキャッチして集めるためです。
集められた匂いの粒子は口の上側にある特殊な感覚器官(ヤコブソン器官)へと運ばれ、これで獲物や天敵が近くに潜んでいないかなどを正確かつ迅速に探ります。
2. アゴは外れるわけではない
ヘビは自分よりはるかに大きな獲物を丸呑みすることができますが、決してアゴの関節を外して食べているわけではありません。
実際には下アゴの骨が左右で完全に分かれており、伸縮性に優れた丈夫な靭帯で繋がっているため、大きく口を開いて丸ごと包み込めるのです。
3. どこからが尻尾なのか
非常に細長い体を持つヘビですが、実はお腹側にある便や尿などを排出するための総排泄孔という穴を境界線として明確に分けられています。
この穴より後ろの短い部分が尻尾と定義されており、種類によっては体の大部分が胴体で尻尾はほんの少しだけということもあります。
4. 耳の穴がない
ヘビには外から見える耳の穴や鼓膜が存在しないため、空気の振動である音を一般的な人間のように直接聞き取ることはできないと言われます。
その代わりに地面を這う時に下アゴの骨を通して伝わってくるわずかな振動を内耳で感知し、周囲の状況や獲物の足音を鋭く察知するのです。
5. まぶたがなく瞬きをしない
ヘビの目には人間のようなまぶたがなく、透明な鱗(アイキャップ)で覆われて常に保護されているため、目を閉じることも瞬きをすることもありません。
そのため起きている時はもちろんのこと、ぐっすりと眠っている時であっても目は常に開かれたままの状態になっているのが特徴です。
6. 毒を持つヘビは意外と少ない
世界各地に生息が確認されている約3000種類のヘビ中、毒を持つものは全体の4分の1にあたる約750種類と意外に少数派なのが実情です。
日本に生息する36種類の中では、マムシやハブなど毒を持つのはわずか8種類のみであり、残りの多くは全てが無毒な種類になります。
7. 自分の体を飲み込んでしまうことがある
飼育下のヘビなどで稀に見られる現象ですが、極度のストレスや急激な温度変化を感じると異常な行動をとる場合があります。
自身の体に付着したエサの匂備に過剰に反応してしまい、自分の尻尾を獲物だと完全に勘違いしてそのまま飲み込んでしまうのです。
8. 脱皮の時は目の表面も剥がれる
ヘビは成長に合わせて定期的に脱皮を行いますが、古い皮を脱ぐ際は体を覆う鱗だけでなく目を保護する透明な鱗も剥がれます。
そのため脱皮の時期が近づいてくると、古い鱗と新しい鱗の間に隙間ができる影響でヘビの目が白く濁ったような状態に変化するのです。
9. 水を飲む時は吸い上げる
犬や猫は器用に舌を使って水を舐め取りますが、ヘビの舌は匂いを集めるための専用器官であるため水を飲むのには適していません。
喉の渇きを潤す時には口先を少しだけ水面につけ、まるでストローやスポイトを使うかのように器用に水を吸い上げるようにして飲みます。
10. 双頭のヘビが生まれることがある
珍しいケースですが、卵の中で細胞分裂が不完全だったために2つの頭を持つ双頭のヘビが突然変異で生まれることがあります。
それぞれの頭が脳を持ち独立した意思で動くため、移動方向で揉めたり1つの餌を巡って激しく奪い合うような行動をとることもあります。