ハリネズミに関する豆知識

小さな体とたくさんの針を持つハリネズミは、その愛らしい姿から近年ペットとしても人気を集めています。

しかし、その可愛らしさとは裏腹に、彼らは非常に繊細で、独特な生態を持つ生き物です。

この記事では、そんなハリネズミたちが野生でどのように暮らし、どのような特性を持っているのか、その知られざる生態についてご紹介します。

1. たくさんある針は人間の爪と同じ成分だった

背中を覆う針は5000〜7000本もあり、成分は人間の爪と同じケラチンです。

中身は空洞で非常に軽く、根元が細く曲がっているため、衝撃を吸収するクッションの役割も果たします。外敵から身を守る究極の鎧なのです。

2. 自分で作った泡を針に塗ることがある

アンティングと呼ばれるこの行動は、未知の匂いを口で泡立て針に塗る習性です。

周囲に匂いを馴染ませて隠れたり、毒を塗り身を守ったりするためと言われていますが、その真意は未だに解明されていない謎多き行動です。

3. 実はネズミじゃなくてモグラの仲間

名前にネズミと付いていますが、分類学上はネズミ(齧歯目)ではなく、モグラやトガリネズミに近い「真無盲腸目」に属します。

そのため、前歯の構造や昆虫を好んで食べる食性などは、ネズミよりもモグラに似ているのです。

4. 視力が弱いため嗅覚と聴覚が発達している

目はあまり見えておらず、色の識別も苦手です。その分、鼻と耳が非常に敏感で、わずかな匂いや遠くの音を頼りに周囲を把握します。

飼い主の声や手の匂いを覚えるのも得意なので、優しく接することで信頼関係を築けます。

5. 一晩に数キロ移動する程動き回る

トボトボ歩くイメージですが、実は時速4キロほどで走ることができ、一晩に数キロ移動することもあります。

また、段差を登ったり、狭い隙間に潜り込んだりと運動神経が抜群で、飼育下でも十分な運動スペースや回し車が必要不可欠です。

6. 夜行性で昼間は寝ている

天敵を避け夜間に活動する生態を持ち、日中は暗い場所で眠っています。

夜になると非常に活発になり、野生下では餌の昆虫を探して広範囲を歩き回ります。

そのため、ペットの場合も夜間に思い切り運動できる静かな環境作りが大切です。

7. 乳製品を食べるとお腹を壊す

野生では昆虫を食べますが、飼育下は専用フードが基本です。特に注意すべきは乳糖不耐症。牛乳などの乳製品は下痢を引き起こすため厳禁です。

また、非常にグルメで偏食しやすいため、数種類のフードを混ぜて与えるなどの工夫が健康維持のために大切です。

8. 懐くと針を寝かせてくれる

外敵には針を逆立て丸まり身を守りますが、安全だと確信すると針を寝かせリラックスした姿を見せます。

信頼した相手にのみお腹を見せるのは、野生の厳しい環境では決して見せない貴重な習性です。

時間をかけて環境に慣れることで、本来の穏やかな姿を現します。

9. ヨーロッパでは「庭の番人」として愛されている

庭の植物を荒らすナメクジや害虫を食べてくれるため、イギリスなどの欧州諸国では幸運を運ぶ「庭の番人」として大切にされてきました。

生垣の下に住み着くことが多い習性から、英語では「Hedgehog(生垣の豚)」という名で親しまれています。

10. 針が大量に抜けるのは病気のサイン

子供から大人になる過程で針が生え変わる「クイリング」は正常ですが、大人の針が大量に抜ける場合は要注意です。

ダニなどの皮膚疾患や、環境の変化によるストレスの可能性があります。放置せず、早めに専門医へ相談しましょう。

更新日:2026年1月2日(金) 10:52

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