アルマジロに関する豆知識
鎧のような硬い甲羅に包まれた不思議な動物、アルマジロ。動物園で見かけることはあっても、その詳しい生態や驚きの能力については意外と知られていないことが多いのではないでしょうか。
実は、驚くと垂直に高く跳ね上がったり、重い体でありながら川底を歩いて渡ったりと、見た目からは想像もつかないような特殊能力をたくさん持っている動物なのです。
今回は、そんなアルマジロの生態に隠された、思わず誰かに話したくなるような面白い雑学を厳選してご紹介します。
1. 「丸まれる」のはたったの2種類だけ
アルマジロといえばボール状に丸まる姿が有名ですが、実際に完全な球体になれるのはミツオビアルマジロ属のわずか2種だけです。
他の仲間は背中の甲羅が硬すぎてあまり曲がらないため、敵に襲われた際は地面に素早く伏せて柔らかいお腹を守ります。
2. 名前はスペイン語で「鎧をまとった小さなもの」
アルマジロという名前の語源は、スペイン語で鎧を意味する言葉に指小辞がついた「Armadillo」という単語に由来しています。
16世紀に南米へ渡った探検家たちが、全身を硬い鱗甲で包まれた不思議な姿を初めて見てその場で名付けたそうです。
3. 水中を「歩いて」渡ることができる
この動物は比重が重く体が沈みやすいため、川を渡る際は息を止めて川底をトコトコと歩くという驚きの移動手段を持っています。
最長で6分間も呼吸を止めることが可能で、重い鎧を逆手に取った彼ら独自の非常にユニークな水中適応能力と言えます。
4. 体を浮かせるために「空気を飲み込む」
川を泳いで渡る時は、大量の空気を胃や腸に飲み込むことで体内に強い浮力を生み出し、体を浮かせて進むことができます。
この工夫により沈むのを防いで犬かきで泳げますが、渡り終えた後は溜まった空気を出すのに時間がかかります。
5. 哺乳類で唯一の「本物の鎧」を持っている
皮膚が変化してできた鱗甲は骨質の板が集まって構成されており、哺乳類の中で唯一の天然の鎧としての機能を持っています。
この非常に頑丈な組織は、外敵の牙や爪から身を守る強固な盾となり、まさに動く要塞のような役割を果たします。
6. 嗅覚が鋭く、地中20センチの獲物も察知する
視力はそれほど発達していませんが、鼻の感覚は極めて鋭敏で土の中に潜む獲物の存在を正確に嗅ぎ分けることが可能です。
地中深くに隠れたアリや幼虫の匂いを捉えると、鋭い爪を使って一気に土を掘り起こして効率よく食べてしまいます。
7. 穴掘りのスピードが尋常ではない
強靭な前足とシャベルのような爪を駆使した穴掘りの速度は驚異的で、天敵に見つかると瞬時に地面へ潜り込んで姿を隠します。
一度穴に入って甲羅を膨らませて固定されると、強力な捕食者が力ずくで外に引きずり出すのは非常に困難な状態です。
8. 1日のうち16〜19時間を寝て過ごす
非常にマイペースな性質を持っており、1日の大半を地下にある安全な巣穴の中でぐっすりと深く眠って過ごすのが彼らの日課です。
エネルギー消費を最小限に抑えるために代謝が低く設定されており、活動的になるのは主に涼しい夜間の時間帯のみです。
9. 驚くと真上に約1メートル跳ね上がる
天敵などに遭遇してパニックになると、バネのような脚力を使って垂直に1メートル近くも高くジャンプして相手を激しく威嚇します。
野生では有効な回避行動ですが、道路で車に遭遇した際も驚いて飛び跳ねてしまい、衝突する原因となっています。
10. 「叫ぶ」アルマジロが存在する
この独特な叫び声は捕食者を怯ませるための重要な防衛本能であり、見た目の静かな印象とは正反対の迫力があります。