ヴァイキングに関する豆知識
ヴァイキングといえば、角の生えた兜を被って略奪を繰り返す野蛮な海賊というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
しかし歴史の真実を紐解くと、想像とは異なる意外な一面が隠されています。実は驚くほど清潔好きだったり、コロンブスより500年も早く新大陸を発見していたりと、知られざる事実が満載です。
今回は、ヴァイキングにまつわる驚きの雑学を12個ご紹介します。
1. 角のある兜は被っていなかった
ヴァイキングといえば角の生えた兜を真っ先に思い浮かべる人が多いですが、あれは19世紀のオペラ衣装から定着した誤ったイメージです。
実際の彼らは戦闘時に邪魔になる装飾を完全に避け、頭部を確実に守るためのシンプルな兜を実戦において使用していました。
2. 「ヴァイキング」は民族名ではない
この言葉は特定の民族集団を指す名称として使われているわけではなく、海賊行為や探検に赴くという彼らの行動自体を示す言葉でした。
当時の彼ら自身はデーン人やスウェード人といった自分たちの出身地に基づく集団名で名乗って日々の生活を営んでいました。
3. 非常に清潔好きだった
略奪を行うため野蛮で不潔な印象を抱かれがちな彼らですが、当時のヨーロッパの基準から見ると驚くほど清潔な生活習慣を持っていました。
動物の骨で作ったくしやピンセットを日常的に愛用しており、少なくとも週に1度は必ず水浴びをして体を綺麗に保ち続けていたのです。
4. コロンブスより500年早くアメリカ大陸に到達していた
コロンブスが新大陸を発見する約500年前の11世紀初頭、レイフ・エリクソンという人物が既に北アメリカへ上陸しました。
優れた航海術を持つ彼らは現在のカナダ周辺に拠点を築き上げ、欧州の人間として初めて未知の地への到達を果たしました。
5. スキーを楽しんでいた
スカンディナヴィア半島では非常に古くからスキーが存在しましたが、彼らは冬の移動手段としてだけでなく娯楽としても純粋に楽しみました。
またスキーの神であるウルやスカジも人々の熱心な信仰の対象となっており、彼らの生活の中に深く根付いていたと言えるでしょう。
6. 女性の権利が比較的強かった
当時の他の文化圏と比較して、彼らの社会に生きる女性たちは自身の財産を所有するなど強力な権利を与えられており自立していました。
理不尽な状況であれば夫に対して正当に離婚を請求し、結婚時の持参金を取り戻すような行動をとることも十分に可能だったのです。
7. 船葬の風習があった
海を愛して共に生きた彼にとって、船は死後の未知の世界へ旅立つために欠かせない非常に重要であり神聖な乗り物だったと言えます。
身分が高い戦士や女性が亡くなった際などには、武器や貴重な財宝と共に立派な船に乗せられそのまま土に埋葬されるか火葬にされました。
8. Bluetoothの語源はヴァイキングの王様
Bluetoothは、10世紀のデンマークとノルウェーを平和的に統合したハーラル・ブロタンに由来しています。
彼の異名である「ブロタン(青歯)」を英語に直訳し、異なる機器同士を繋ぐ技術の理想を対立していた2つの国を1つにまとめた偉業に重ねているのです。
9. 敵の頭蓋骨を杯にして飲んではいない
敵の頭蓋骨を杯にして酒を飲んでいたという恐ろしい伝説が残っていますが、これは後世の誤訳が原因で作られたものです。
動物の角を意味する古い詩の表現を誤って「頭蓋骨」と翻訳したことで、こうした野蛮なイメージが世界に広く定着したと言えます。
10. アイルランドの首都ダブリンを建設した
9世紀頃にアイルランドへ侵攻した彼らは、厳しい冬の寒さをしのぐための野営地を水運に恵まれた川のそばに強固に築きました。
これが現在の首都ダブリンの基礎となっており、その後も欧州の重要な交易拠点として大きく発展を続けることになったのです。
11. 優れた船大工であり航海士だった
彼らが広範囲の海域で活動できた最大の理由は、ロングシップと呼ばれる細長く浅い底を持つ画期的な船を自ら生み出したからです。
この船は外洋の荒波にも十分に耐えられる頑丈さを持ち、浅い川を遡って内陸の深くまで奇襲をかけることが可能でした。
12. 狂戦士(ベルセルク)は実在した
戦闘中にトランス状態に陥り、熊や狼の毛皮だけを身にまとって恐ろしいほどの怪力で敵を倒す「ベルセルク」という戦士が存在しました。
彼らが示す異常な興奮状態は、幻覚作用のある植物の摂取や過酷な宗教的儀式によって引き起こされたと現在考えられています。