宇宙に関する豆知識
1. 音が聞こえない宇宙の神秘的なBGM
宇宙空間は空気がないため音は伝わらない。
しかし電磁波やプラズマ振動を観測すると「宇宙の音」として可聴化でき、惑星ごとに特徴的な音色を持つ。NASAは木星や土星の音を公開しており、神秘的なBGMのように聞こえる。
2. 宇宙は今現在も膨張している
ビッグバンから約138億年経った今も、宇宙は加速的に膨張中。
遠方銀河の光はドップラー効果で赤くずれて見える。将来的に宇宙は「熱的死」を迎える可能性があり、すべてが冷えきって暗闇に包まれると考えられる。
3. 実はブラックホールは見えていない
ブラックホール自体は光を逃さないため直接は見えない。
しかし周囲の物質が落ち込む際に高温になりX線を放出することで間接的に存在を確認できる。2019年には史上初のブラックホールの影の撮影に成功した。
4. 無重力では2~5cm身長が伸びる
宇宙飛行士は無重力環境で背骨の軟骨が伸びるため、地球にいる時よりも2〜5cmほど身長が高くなる。
ただし地球に戻ると重力で元に戻る。骨や筋肉の衰えも早いため、宇宙滞在中は専用の運動が欠かせない。
5. 宇宙服の値段は一着数億円
宇宙服はただの服ではなく、温度調整・酸素供給・放射線防御を備えた「小さな宇宙船」。
一着の製造コストは数億円にのぼる。宇宙遊泳中は背中の生命維持装置が命綱で、酸素タンクが切れれば危機的状況になる。
6. 金星の1日は1年より長い
金星は自転が極端に遅く、1回自転するのに約243日かかる。一方で公転は225日なので「1日」が「1年」よりも長いという逆転現象が起こる。
また自転方向も地球と逆で、太陽は西から昇り東に沈む。
7. 無重力の宇宙では水は球になる
無重力下では表面張力の影響が強まり、水やジュースは球状の塊になる。
宇宙飛行士はストロー付きの特殊パックで飲むが、実験で水球を口で直接吸い込む姿も見られる。液体が浮遊する様子は地上では見られない光景だ。
8. 宇宙の匂いはステーキ風?
宇宙遊泳を終えた宇宙服からは「焦げたステーキ」や「金属をこすったような匂い」がすると宇宙飛行士が証言している。
これは高エネルギーの原子や分子が金属表面に付着し、酸化した際に独特の匂いを生むためらしい。
9. 地球は秒速30kmで移動している
地球は太陽の周りを秒速約30kmで公転している。さらに太陽系全体も銀河の中心を秒速220kmで回っている。
私たちが地上で動きを感じないのは、地球や空気、大地すべてが同じ速度で動く「慣性の状態」にあるためである。
10. 宇宙に存在するダークマターとダークエネルギー
宇宙の質量のうち、通常の物質はわずか5%程度。残りは正体不明のダークマター(暗黒物質)とダークエネルギーが占める。
これらは直接観測できないが、銀河の動きや宇宙膨張の加速を説明するために存在が仮定されている。