トイレットペーパーに関する豆知識
1. トイレットペーパーの始まりは紙じゃない
トイレットペーパーの歴史は意外と新しく、19世紀後半のアメリカで商品化が進みました。それ以前の人々は葉っぱ、布、新聞紙、藁など身近なものを使っていたとか。
日本では明治時代に普及が始まり、現在の柔らかい紙が定着したのは戦後とされています。
2. トイレットペーパーを使わない国も多い
世界を見るとトイレットペーパーを使わない地域も多く、東南アジアや中東では“水で洗う”文化が一般的です。フランスやイタリアにはビデが普及し、インドには手桶が使われます。
トイレ習慣は生活環境と宗教文化の影響が大きく、国ごとの特徴がはっきり分かれるのが面白い点です。
3. 三角折りは衛生的でない
ホテルや店舗で見かける三角折りは、もともと“清掃済みのサイン”。しかし衛生的には触る範囲が増えるため必ずしも良いわけではありません。
最近は感染予防の観点から折らない方が推奨されることもあり、見た目の安心感と実用の差が生まれた例です。
4. 水に溶けるのは繊維が切れやすいから
トイレットペーパーは水に触れると繊維がほぐれて崩れる設計で、パルプの長さや密度を調整して溶けやすさと拭きやすさを両立しています。
ティッシュが詰まりやすいのは繊維構造が丈夫で水に強いためで、わずかな違いが排水管トラブルを左右します。
5. シングルとダブルはどちらが経済的?
シングルは巻きが長くて“長持ちする”印象がありますが、実際は人によって使う量の癖が変わるため、必ずしもシングルが節約になるとは限りません。
ダブルは柔らかく吸収力が高いため、1回あたりの使用量が自然と少なくなる人もいるためです。
6. 世界最大のトイレットペーパー消費国は?
最も使用量が多い国はアメリカで、年間消費量は日本の数倍にもなります。広い住宅、乾燥した気候、大きいロール文化が理由の一つになります。
逆に水洗文化の国は消費が少ない傾向にあり、日常的な習慣が国ごとに大きく数字へ表れる珍しい生活用品です。
7. “巻き取り方向論争”は海外でもニュースになる!
トイレットペーパーを前に垂らすか後ろに垂らすかという論争は、実は100年以上続くテーマです。
特許図面には“前垂らし”が正解と書かれていますが、ホコリがつきにくい後ろ垂らし派も根強く、些細な違いが世界中で議論になっています。
8. 1ロールの長さはメーカーで違う
一般家庭用でも“シングル60〜65m”“ダブル30〜35m”が標準ですが、節約タイプは1.5倍巻きや2倍巻きもあります。
長さが違っても芯のサイズは同じため、見た目だけでは判断しづらいのがポイントで、買い物では“メートル表記”を見た方が実はお得です。
9. 日本のトイレットペーパーは世界的に高品質!
日本のトイレットペーパーは柔らかさ、香り、防音の配慮など世界トップクラスと言われます。水質が良く紙が溶けやすい国のため品質技術が発達しました。
森林認証マークの普及も進み、環境配慮型の製品が増えているのも特徴です。
10. トイレットペーパーは“災害備蓄の必需品”!
日本では地震などで物流が止まるとすぐ品薄になるため、政府は“1人1ヶ月分”の備蓄を推奨しています。
紙は国産率が高い一方、工場が集中しているため被災の影響を受けやすいのが理由です。意外と忘れがちですが、防災における重要アイテムなのです。