水分補給に関する豆知識
1. 喉が渇いた時はもう遅い!体はすでに脱水状態
喉の渇きを感じる時点で、体の水分はすでに約1〜2%失われています。この段階でも集中力や判断力が低下し、スポーツや仕事のパフォーマンスに影響が出ます。
理想は「喉が渇く前」に少量ずつ水を摂取することです。
2. 一度に水分を吸収できる量には限界がある
体が一度に吸収できる水分量は約200〜250ml。短時間に大量の水を飲むと、吸収されずに尿として排出されてしまいます。
こまめに少しずつ飲むことで、体内の水分バランスを保ちやすくなります。
3. コーヒーやお茶では水分補給にならない?
カフェインには利尿作用があり、飲みすぎると逆に水分を失うこともあります。
ただし、通常の摂取量(1〜2杯程度)なら水分補給として問題ありません。重要なのは、純粋な水もバランスよく摂ることです。
4. 水だけでは危険?運動時は塩分も必須
激しい運動や発汗が多い時には、水分と一緒にナトリウムなどの電解質も失われます。
水だけを大量に飲むと「低ナトリウム血症」を起こす危険も。スポーツ時は塩分を含む飲料が安全です。
5. 冷たい水は吸収が速い!でも飲みすぎは注意
冷たい水(5〜15℃)は胃の動きを促進し、常温水より吸収が速いとされています。
しかし冷たすぎる水を大量に飲むと胃腸に負担がかかるため、適度な温度を意識することが大切です。
6. 起き抜けの一杯が体を目覚めさせる
朝起きてすぐにコップ一杯の水を飲むと、眠っている間に失われた水分を補い血液をサラサラにして代謝を活性化します。
冷水より常温水のほうが体への負担が少なく、胃腸の働きを整えます。
7. お風呂やサウナ後の「水分ロス」は意外に多い
入浴やサウナでは、汗で300〜800mlの水分が失われます。特にサウナ後は喉が渇いていなくても脱水気味になっています。
水だけでなく電解質を含むドリンクでしっかり補給することが回復のカギです。
8. 高齢者は脱水リスクが高い!喉の渇きを感じにくい
年齢を重ねると喉の渇きを感じる感覚が鈍くなります。そのため、気づかないうちに慢性的な脱水になっていることもあります。
定期的な水分摂取の習慣づけが、熱中症や脳梗塞の予防に役立ちます。
9. 食べ物からも水分はとれる!
実は私たちが摂る水分の約20〜30%は食べ物からです。スープ、果物、野菜には多くの水分が含まれています。
特にきゅうりやスイカは水分率が90%以上で、夏場の自然な水分補給に最適です。
10. 飲みすぎも危険!「水中毒」に注意
短時間に大量の水を摂ると、血中のナトリウム濃度が下がる「水中毒」を起こす恐れがあります。
症状は頭痛や吐き気、重症だと意識障害をおこします。1時間に1リットル以上を無理に飲まないことが安全です。