レッサーパンダに関する豆知識
愛くるしい表情と仕草で、動物園でも圧倒的な人気を誇るレッサーパンダ。
実は彼らには、名前に隠された驚きの歴史や、過酷な環境を生き抜くための不思議な生態が数多く隠されています。
「パンダ」という名前の元祖は実は彼らだったことや、まるでぬいぐるみのような威嚇ポーズの秘密など、知れば知るほど誰かに教えたくなる面白い雑学が満載です。
今回は、レッサーパンダがもっと好きになる意外な事実を厳選してご紹介します。
1. 元祖「パンダ」だった
かつてパンダという名前はこの動物だけを指しており、ジャイアントパンダが世に知られるよりも前に命名されました。
後に大きな種類が見つかったことで、それと区別するために「小さい」を意味するレッサーという言葉が冠せられるようになったのです。
2. 独自の「レッサーパンダ科」に属する
以前はアライグマやクマの仲間と考えられてきましたが、現在では独立したレッサーパンダ科という独自のグループに分類されています。
他のどの動物とも異なる進化を遂げてきた唯一無二の存在であり、世界中に近い親戚がいない非常に孤高な生き物です。
3. お腹が黒いのは「隠れ身の術」
背中の毛は鮮やかな赤茶色ですが、反対にお腹側には真っ黒な毛が隙間なく密集しているという特徴的な配色を持っています。
これは木の上で生活する際、地上にいる外敵が下から見上げた時に影と同化して、姿を見つかりにくくするための巧みな保護色なのです。
4. 足の裏までフサフサの毛が生えている
標高の高い非常に寒冷な地域に生息しているため、足の裏にある肉球の周りまでびっしりと厚い毛で覆って防寒対策をしています。
この毛は雪の上を歩くときの滑り止めの役割も兼ねており、厳しい環境下でも斜面を自在に動き回ることができる大きな秘密です。
5. 尻尾は「天然の毛布」
自分の体と同じくらいの長さがある立派な尻尾は、寒い時期に体温を外へ逃がさないための大切な道具として巧みに活用されます。
休息や睡眠をとる際には、このボリュームのある尻尾を体にぐるりと巻きつけることで、冷たい外気から身を守る機能的な毛布にするのです。
6. 木から降りる時は「頭から」
足首の関節を後ろ側へ180度近く回転させることができるため、多くの動物とは異なり頭を下に向けたまま木を降りることが可能です。
鋭い爪を木の幹にしっかりと食い込ませながら垂直に素早く移動する姿は、樹上生活に特化して進化した彼らならではの特技です。
7. 1日の大半を食事に費やす
主食である竹は栄養価が極めて低く消化も悪いため、生きていくために1日のうち13時間以上という長い時間を食事に充てています。
起きている時間はひたすら竹を食べ続けて栄養を補い、それ以外の時間はエネルギーを無駄に消費しないよう木の上で寝て過ごします。
8. 威嚇のポーズが「かわいすぎる」
天敵に遭遇したときは後ろ足だけで器用に立ち上がり、両手を大きく上げるバンザイのような姿勢をとって自分を大きく見せようとします。
本人は必死に威嚇して相手を遠ざけようと戦っていますが、その姿がぬいぐるみのように愛らしく見えるため注目を集めます。
9. 「ファイアフォックス」のモデルという説がある
有名なウェブブラウザのロゴや名称は、中国語で「火狐」と書かれるレッサーパンダの英語名が由来となっています。
現在のロゴはキツネのようなデザインですが、開発当初のコンセプトは赤くて美しい毛並みを持つ彼らがモデルとなっていました。
10. 日本は世界一の「レッサーパンダ大国」
世界中の動物園で飼育されている個体のうち、約7割が日本国内で暮らしていると言われるほど多くの場所で飼育されています。
繁殖の研究や飼育技術も世界トップレベルを誇っており、日本は彼らにとって最も身近で安全な国の一つと言えるでしょう。