金魚の雑学12選!訓練すれば車を運転できる

夏祭りの金魚すくいや、縁側の水鉢で泳ぐ姿でおなじみの金魚。

もとをたどればフナの仲間で、人の手によって今の姿へと変えられてきた魚です。

身近な存在でありながら、記憶力をめぐる言い伝えに根拠がなかったり、酸素のない水の中でアルコールを作って冬を越したりと、調べてみると意外な一面がいくつも見つかります。

海の向こうで巨大化して困りものになっている、という話もあります。

そんな金魚にまつわる雑学を12個ご紹介します。

1. 先祖は突然変異のフナ

金魚のふるさとは中国で、突然変異によって体が赤くなったフナの仲間から作り出されたものと考えられています。

起源は今からおよそ1500年から2000年ほど前とされ諸説あり、日本へは1502年に和泉国堺へ渡ってきたと、江戸時代の飼育書『金魚養玩草』に伝えられています。

2. 稚魚はみんなフナ色

金魚の赤ちゃんは、卵からかえったばかりのころは黒っぽいフナ色をしています。

先祖であるフナの体色を受け継いでいるためで、おおむね生後2ヶ月から6ヶ月ごろに品種の色へと変わっていきますが、個体差が大きく数年後に色づくものや生涯変わらないものもいるようです。

3. 記憶3秒説に根拠なし

金魚の記憶は3秒しか続かないという話をよく聞きますが、この説には学術的な出典が見つかっていません。

イギリスのプリマス大学の実験では、金魚がレバーを押して餌をもらうことを学び、1日のうち餌が出る特定の1時間を覚えて、4週間ほど保っていたと報告されています。

4. 車を運転できる金魚

イスラエルのベングリオン大学は2022年、水槽の下に車輪を付け、カメラで魚の動きを読み取って進む乗り物を用意しました。

金魚は数日ほどの訓練で陸上の目標地点まで運転できるようになり、壁にぶつかっても自分で立て直し、偽の目標には引っかからなかったといいます。

5. クラシックを聞き分ける耳

慶應義塾大学の研究チームは2013年、金魚がバッハのトッカータとフーガ ニ短調と、ストラヴィンスキーの春の祭典を聞き分けられたと報告しています。

ただし聞き分けられるまでには100回以上の訓練が必要で、どちらの曲を好むという傾向は見られなかったそうです。

6. 体の表面でも味を感じる

金魚が属するコイ科の魚たちは、味を感じ取る味蕾という器官が、口の中だけでなく体の表面やヒレにまでそなわっています。

コイ科は魚の仲間の中でも味覚がとりわけ発達しているとされ、味覚に関わる神経組織が脳全体の最大で20%ほどを占めるという報告もあります。

※「味蕾(みらい)」は味を感じ取るための小さな器官です。

7. 胃がないのにフンは長い

金魚には胃という器官がなく、のどの奥にある咽頭歯で細かく砕いた餌が、そのまま腸へと送られていきます。

フンが長くつながって見えるのはこれとは別の理由によるもので、腸の中でフンがキチン質の膜に包まれ、途中で切れにくくなっているためと考えられています。

※「咽頭歯(いんとうし)」はのどの奥にある、餌をすりつぶすための歯です。

8. 酸欠でアルコールを作る

オスロ大学とリバプール大学の2017年の研究では、金魚と近縁のフナは、氷に覆われた池の底など酸素のない水中で数ヶ月生き延びられます。

乳酸をエタノールに変えてエラから捨てるためで、フナでは血中のアルコール濃度が現地の飲酒運転の基準を超えることもあります。

9. 43年生きた最高齢の金魚

ギネス世界記録に残る最高齢の金魚はティッシュという名前で、43歳まで生きたと記録されています。

1956年に当時7歳の少年が縁日のコイン投げの景品として持ち帰ったもので、1999年8月6日にイギリスで息を引き取り、晩年は金色の鱗が色あせて銀色になっていたそうです。

※ティッシュは英語ではTishと表記されます。

10. 江戸では高級品だった

日本へ渡ってきた当初の金魚は、ごく一部の人が手にすることのできる高価な生き物でした。

井原西鶴の作品には1匹あたり5両から7両で取引されたと伝えられる記述があり、奈良の大和郡山では1724年に柳澤吉里が入部したことをきっかけに養殖が始まったとされています。

※両は江戸時代に使われていたお金の単位です。

11. 金魚すくいの全国大会

奈良県大和郡山市では1995年8月27日に金魚すくいの全国大会の第1回目が開かれ、全国各地から696人もの人が集まりました。

ルールは制限時間3分のあいだに、1枚のポイを使ってすくい上げた金魚の数を競うというもので、今では夏の恒例行事として広く親しまれています。

12. 北米で巨大化する厄介者

飼えなくなって捨てられた金魚が北米の湖や川で野生化し、五大湖では数百万匹から数千万匹とも推定されています。

天敵がほとんどおらず1シーズンに何度も産卵するため増え続け、40cm近い個体も見つかり、水を濁らせ在来種の餌を奪う存在として問題になっています。

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