カバに関する豆知識
大きな口とずんぐりとした体が愛らしいカバですが、のんびり水に浸かっている姿に癒やされる方も多いのではないでしょうか。
しかし、そんな穏やかなイメージとは裏腹に、野生のカバはとても獰猛で驚くべき身体能力を秘めているんです。
実は泳げなかったり、ピンク色の汗を流したりと、知れば知るほど不思議な魅力がいっぱいです。今回は、そんな意外すぎるカバの生態や10個の面白雑学をご紹介します!
1. 実は「泳げない」
カバは1日の大半を水辺で生活していますが体が非常に重くて水に浮くことができないため、どれだけ深く水に潜っても実は全く泳ぐことができません。
その代わりに息を止めて水底にしっかりと沈み込み、足で川の底を力強く蹴りながら跳ねるように歩いて移動し生活しています。
2. ピンク色の汗を流す
カバの皮膚の表面からは赤やピンク色をした不思議な分泌液が出ることがあり、まるで血の混じった汗を流しているように見えます。
この特殊な液は強烈な紫外線からデリケートな肌を守る日焼け止めの効果や、ばい菌の繁殖を強力に防ぐための抗菌作用の役割を果たしています。
3. 時速40kmの猛スピードで走る
ずんぐりとした重そうな体型で動きがとても遅そうに見えますが、陸上では人間のトップアスリートよりも速いスピードで走ります。
最高時速はなんと40km以上にも達すると言われており、本気を出して突進してくるカバから人間が走って逃げ切ることはほぼ不可能です。
4. 怒らせると「動物界最強」クラス
温厚でのんびりとした可愛らしいイメージとは裏腹に、カバは縄張り意識が非常に強くて極めて攻撃的な性格を内に秘めています。
不用意に彼らの縄張りに侵入すると容赦なく襲いかかり、肉食獣のライオンたちや獰猛なワニでさえも返り討ちにするほどの強さです。
5. アフリカで最も人間を襲っている野生動物
その桁外れの獰猛さと縄張り意識の強さから、アフリカにおいて野生動物で最も多くの人間の命を奪っていると言われます。
水辺に近づいたボートや人を外敵とみなして巨大な顎と牙で攻撃するため、現地ではライオン以上に恐れられている危険な存在です。
6. 大きな口を開けるのは「威嚇」のサイン
カバが水面で大きく口を開ける姿はのんびりとあくびをしているように見えますが、実は相手に対する強烈な威嚇と強さの誇示です。
口の可動域は非常に広く150度近くまでパカッと開くことができ、中にある巨大で鋭い牙を見せて敵をひるませ追い払います。
7. 陸上哺乳類で3番目に大きい
カバの体重はおよそ1500kgから3000kgにもなり、ゾウやサイに次いで陸上で生活する哺乳類の中で3番目の大きな体格を誇ります。
草食でありながらこれほど巨大な体格を維持するために、夜間は陸へと上がり毎日40kg以上もの新鮮な草を大量に食べて生活しています。
8. 遺伝子的にはクジラやイルカの親戚
ずんぐりとした見た目はブタやサイに似ていると思われがちですが、DNAの研究により意外な進化の歴史を持つことが判明しました。
実はカバに最も近い遺伝子を持つ親戚はクジラやイルカなどの水生哺乳類であり、遠い昔は同じ祖先から分かれたと考えられます。
9. 「カバの学校」と呼ばれる保育システムがある
カバはメスと子どもたちで群れを作り生活していますが、母親たちが順番で子の面倒を見る優れた仕組みがあります。
この集団保育は「カバの学校」と呼ばれ、大人が協力して外敵から幼い命を守りながら安全に子育てをするための素晴らしい知恵です。
10. 意外と長寿で50年以上生きる個体もいる
過酷な環境で生きる野生のカバの寿命は30年から40年ほどですが、動物園などの安全な飼育下ではさらに長生きする傾向です。
天敵がおらず栄養状態も管理された環境で過ごすことで、中には50年以上という人間の寿命に迫るほど長く生きた記録もあります。