語源に関する豆知識
1. 「サラリー」は塩代のことだった
「サラリーマン」の「サラリー」はラテン語の「サラリウム(塩代)」が語源。
古代ローマでは兵士に塩を購入するためのお金が支給され、これが給与を意味するようになった。塩は保存や交易に欠かせない貴重品で、現代の「給料」の概念に直結している。
2. 昔は足に履く服だった、パジャマの語源
「パジャマ」は英語に見えるが、実はペルシャ語が起源。
元は「パーイ(足)」と「ジャーマー(衣服)」の組み合わせで「足に履く衣服」を意味していた。インドを経由してイギリスに伝わり、現在の就寝用衣服の意味になった。
3. サンドイッチが大好きなサンドイッチ伯爵
「サンドイッチ」は18世紀イギリスのサンドイッチ伯爵がカードゲーム中に手を汚さずに食べるため、肉をパンに挟んだのが始まり。
実は彼が考案したわけではなく、すでに似た料理は存在していたが、伯爵の習慣から名前が定着した。
4. 生まれは日本のナポリタン
日本で愛されるスパゲッティ・ナポリタンは、イタリアのナポリとは関係がない。
戦後の横浜で米軍がケチャップで味付けしたパスタを食べていたのを、日本のシェフがアレンジして誕生した純国産の洋食料理である。
5. 覚醒するんじゃなくて力を奪われる?コーヒーの語源
「コーヒー」はアラビア語の「カフワ(力を奪うもの)」が起源。
元はワインを指した言葉だが、イスラム文化で酒が禁じられたため、覚醒作用のあるコーヒーにその名が転用された。やがてトルコ語やヨーロッパ言語を経て現在の呼称になった。
6. チョコレートの語源は苦い水
「チョコレート」はアステカ語の「ショコラトル」が語源。
これは「苦い水」を意味し、当時は砂糖を加えずスパイスを混ぜた苦い飲み物だった。ヨーロッパに伝わってから甘味が加えられ、現在の菓子の姿に変化していった。
7. 実は化粧品から?アルコールの語源
「アルコール」はアラビア語「アル=クフル(粉末のコール)」に由来。
本来は女性が目元に塗る黒い粉「コール」を指していた。のちに「精製されたもの」という意味に広がり、蒸留酒や化学的アルコールを表す言葉となった。
8. ジーンズは作業着だった
「ジーンズ」はイタリアの都市「ジェノヴァ(Genoa)」が語源です。16世紀、ジェノヴァ港で作られた丈夫な綿布を使った作業着がアメリカに渡り、労働者の服として広まりました。
その布の産地名がそのまま服の名前になった例で、日常着の名前に地名が残る珍しいケースです。
9. トランプの「カード」は高級品
トランプの「カード」はラテン語の「charta(紙)」に由来。
中世ヨーロッパでは高価だった紙を使った遊具だったため、そのまま「カード」と呼ばれるようになった。ちなみに「ジョーカー」は「冗談」を意味する英語「joker」から。
10. マヨネーズはもともとマオン風の調味料
「マヨネーズ」はフランス語の「mahonnaise」が語源とされます。起源には諸説ありますが、フランスの港町マオン(Mahon)で生まれたソースという説が有力です。
「マオン風の調味料」という意味で呼ばれ、やがて卵と油を乳化させた現代のマヨネーズの名前として定着しました。