ペンギンの雑学10選!4秒の居眠りを1日1万回

よちよち歩く姿や、氷の上を滑っていく姿でおなじみのペンギン。水族館や動物園で見かけると、つい足を止めて眺めてしまう方も多いのではないでしょうか。

空を飛ぶことをやめ、かわりに海の中を自在に泳ぐ道を選んだ鳥で、暮らしぶりを知るほど不思議な発見が出てきます。すむ場所や体の大きさ、子育てのしかたや眠り方まで、思い描くイメージとは少し違う一面もたくさんあるのです。

そんなペンギンにまつわる雑学を10個ご紹介します。

1. 南極以外にも広く暮らす

ペンギンは南極にすむ鳥という印象が強いですが、南アフリカや南米、オーストラリア、ニュージーランドなど、温帯の海辺にも仲間が数多く暮らしています。

赤道近くのガラパゴス諸島にすむガラパゴスペンギンは、赤道より北にも分布する唯一の種として知られています。

2. ペンギンは18〜19種

ペンギンの仲間は、研究者の分類のしかたによって18種とも19種とも数えられ、体の大きさや模様、巣の作り方、泳ぐ速さは種ごとに大きく違っています。

中でもジェンツーペンギンは泳ぎの速い鳥として知られていて、瞬間的には時速36キロほどを出した記録が残っています。

3. 同時に2つの声を出す

キングペンギンなどの仲間は鳴管を2つ持っていて、そこから同時に2つの声を重ねて出していると考えられています。

重なり合った声に生まれるわずかなうなりが目印となり、たくさんの鳴き声がひしめくコロニーの中でも、親子やパートナーが互いを聞き分けられるようです。

※鳴管は、鳥がのどの奥で声を出すために使う器官です。

4. 最小種は体長30センチ台

世界でいちばん小さいコガタペンギンは体長30〜33センチ、体重1.5キロほどで、皇帝ペンギンとは体重で20倍以上の開きがあります。

オーストラリアではフェアリーペンギン、ニュージーランドではリトルブルーと呼ばれ、日が暮れてから浜に上がってくる習性があります。

5. 父親が2ヶ月卵を抱く

皇帝ペンギンの父親は、母親が海へえさを取りに出かけている間、自分の足の上に卵をのせて2ヶ月ほどじっと温め続け、その間はほとんど何も食べずに過ごします。

求愛のころから通して数えると絶食はおよそ4ヶ月に及び、体重の4割前後を失うこともあるといわれています。

6. 求愛の証は小石ひとつ

ジェンツーペンギンのように小石を集めて巣を作る種では、気に入った小石を選んで相手に差し出す求愛行動が見られます。

翌年に同じ相手と再会する割合は種によって差が大きく、ジェンツーは8〜9割ほどですが、皇帝ペンギンは1〜2割ほどにとどまると報告されています。

7. 水中に合わせた目を持つ

ペンギンの目は平らな角膜と柔らかい水晶体を備えていて、空の上よりも水の中でものを見ることに合わせた作りになっています。

ひと息で潜っていられる時間はアデリーペンギンで1〜3分、皇帝ペンギンで3〜6分ほどが多く、最長では32分間という記録も残されています。

※角膜は目の表面をおおう膜、水晶体はピント合わせをするレンズにあたる部分です。

8. 腹ばい滑走で氷を進む

ペンギンが腹ばいになって氷や雪の上を滑っていく動きはトボガンと呼ばれ、自分の足で歩くよりも速く進めて体力の消耗も少ないとされています。

氷が盛り上がった場所では、かたいくちばしを杭のように突き立てて体を引き上げ、乗り越えていく様子も観察されています。

9. 4秒の居眠りを1万回

2023年に科学誌サイエンスで発表された研究によると、子育ての最中にあるヒゲペンギンは、1回平均4秒ほどのごく短い眠りを1日に1万回以上も繰り返していました。

細切れでも合計すると1日で11時間を超え、天敵から巣や卵を守りながら休むための工夫だと考えられています。

10. 白黒模様は海に紛れる色

ペンギンの白と黒がはっきり分かれた模様は、海の中で身を隠すためのカモフラージュだと考えられています。

上から見れば黒い背中が深く暗い海の色に溶け込み、下から見れば白いお腹が日の差す明るい水面に紛れて、敵にも獲物にも気づかれにくくなるという仕組みです。

※上面が濃く下面が淡いこうした配色は、カウンターシェーディングと呼ばれます。

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