コアラに関する豆知識

1. コアラは一日中眠って省エネで生きる

コアラは一日に約20時間も眠り、栄養の少ないユーカリだけで生きるため体力消費を極力抑えています。

消化に時間がかかるため活動量を下げる必要があり、この長い睡眠が生存戦略となっています。木の上でじっと過ごす姿はその生活習性をよく表しています。

2. ユーカリだけを主食にする理由

ユーカリは毒性が強く多くの動物が食べられないため、コアラは競争を避けられる利点があります。

特殊な盲腸と腸内細菌によって毒を分解し、他の動物が利用しない資源から効率的に栄養を得ています。動きがゆっくりなのも省エネのためです。

3. 赤ちゃんは“パップ”を食べて育つ

赤ちゃんコアラは、母親が出す特別な糞“パップ”を食べて育ちます。これはユーカリの毒を分解する腸内細菌を安全に受け渡すための大切なプロセスです。

パップを食べることで赤ちゃんは消化能力を獲得し、成長後もユーカリだけで生きられる体になります。

4. 指紋は人間に近い

コアラの指紋は渦巻きの形状まで人間と非常に似ており、顕微鏡で見ても区別が難しいほどです。

木をつかむために指先が発達した結果で、哺乳類の中でも珍しい特徴です。研究者が混同する可能性があるほど精巧な模様を持つ動物として知られています。

5. 鳴き声が意外と低い

オスのコアラは喉にある共鳴袋を使い、低く大きな声を発して縄張りを主張します。

繁殖期にはさらに響きが強まり、メスへのアピールにも利用されます。この声は体の大きさに対して非常に低く、遠くの個体にまで届きコミュニケーションの手段にもなっています。

6. 樹上生活を支える強力な腕力と鋭いツメ

コアラは木の上で生活するため、強い前足と鋭いツメを持ち高い木にも容易に登れます。

食事・休息・移動のほとんどを樹上で完結させ、地上に降りることはめったにありません。この体の構造が木の上の安全な生活を可能にしており、天敵から身を守る手段にもなります。

7. ユーカリの香りで安全な葉だけを選び抜く

数百種類あるユーカリの中から、コアラは匂いを頼りに毒の少ない葉を選びます。

嗅覚が非常に発達しており、葉の状態や栄養価まで判断します。間違った葉を食べると危険なため、選別能力は生存に直結します。これにより限られた種類のユーカリだけを食べ続けます。

8. 密度の高い毛で暑さも寒さも対策

コアラの毛は見た目よりずっと密度が高く、防水性もあり雨を弾きながら体温を保つ役割があります。

気温差が激しいオーストラリアの森林で長時間樹上生活を送るため、暑さ・寒さ両方に耐えられる仕組みが必要です。季節変化に適応した重要な装備です。

9. 基本は単独行動

コアラは縄張り意識が強く、普段は一頭ずつ生活します。限られたユーカリを奪い合わないよう、互いの距離を保つ生活スタイルになっています。

交尾期だけ声や匂いで相手を探し、繁殖が終わればまた単独行動に戻るという暮らし方が特徴です。

10. 走ると意外に速い

普段はゆっくりしているコアラですが、地上では時速20kmほどで走れる意外な敏捷性があります。

捕食者から逃げる際に使用する能力で、木登りとは別の重要な移動手段です。のんびりした見た目とのギャップが大きく、実は状況に応じて素早く行動できます。

コメントを入力