カレーの雑学10選!世界一の店舗数は日本のチェーン

家でも外でも当たり前のように食べているカレーですが、その来た道や広がり方をたどってみると、思っていた話とは少し違う顔が見えてきます。

インドで生まれた料理がどうやって日本の食卓に並ぶようになったのか、日本のカレーがなぜ世界で名前を知られるようになったのか、辛いものを食べたとき体の中で何が起きているのか。知っているつもりの定番料理にも、まだ知らない話が残っています。

そんなカレーにまつわる雑学を10個ご紹介します。

1. カレーはイギリス経由

カレーの生まれた場所はインドですが、日本へ伝わった道すじはイギリスを通ってからでした。

インドの料理がイギリスで小麦粉を使ったとろみのある煮込みに姿を変え、明治時代の初めごろに日本へ入ってきたとされ、1872年の西洋料理指南などに古いレシピが残っています。

※「西洋料理指南(せいようりょうりしなん)」は、明治時代に出版された西洋料理の入門書です。

2. カレー店が多い県は石川

人口10万人あたりのカレー店の数を都道府県ごとに比べた2021年の調査では、全国で最も多かったのは石川県で、5.47店だったそうです。

濃厚なルウにキャベツをのせ、ステンレスの皿と先割れスプーンで食べる金沢カレーが根づいた土地で、東京は上位に入っていません。

3. 一晩寝かせたカレーの味

一晩置いたカレーは、味覚センサーを用いたメーカー側の検証で旨味の数値が上がったと報告されています。

一方でスパイスの香りは時間とともに飛んでしまうため良いことばかりではなく、常温に置くとウェルシュ菌が増えやすいので、冷めたら冷蔵庫へ移すのが安心です。

※ウェルシュ菌は、煮込み料理の中で増えやすく食中毒の原因になることがある細菌です。

4. 国が変わればカレーも別物

タイではスパイスのペーストをココナッツミルクで煮込み、インドでも北は乳製品やトマトで濃厚に、南はココナッツと酸味でさらりと仕上げるなど中身は別物です。

スリランカでは1皿に1品ずつのおかずを何種類も並べ、自分で混ぜて食べるスタイルが親しまれています。

5. 金曜カレーは俗説だった

海上自衛隊の金曜カレーは曜日の感覚を保つためだと語られがちですが、元トップらが公の場で否定しています。

もとは土曜の昼の献立で、午後が休みになるため手早く済ませたかったからだと言われ、週休二日制をきっかけに金曜へ移り、1985年ごろに定着したそうです。

6. ウコンの効果は研究の途中

ウコンに含まれるクルクミンの健康効果はまだ研究の段階で、吸収されにくく人での効果ははっきりしません。

むしろ肝臓によいと信じて飲むウコンのサプリで肝障害が起きた例は国内でも多いとされていますが、カレーとして食べる程度の量なら心配はいらないようです。

※「クルクミン」は、ウコンに含まれる黄色い色素の成分です。

7. 辛さは味ではなく痛み

唐辛子のカプサイシンは43℃以上の熱を感じ取るTRPV1というセンサーを刺激するので、脳がそれを熱さや痛みと取り違えてしまいます。

痛みをやわらげようと脳がエンドルフィンという鎮痛作用のある物質を出すため、辛いものほどまた食べたくなるのだと考えられています。

※「TRPV1(ティーアールピーブイワン)」は、熱さや痛みを受け取る体のセンサーの名前です。

※「エンドルフィン」は、脳の中でつくられる痛みをやわらげる働きのある物質です。

8. 固形ルウは日本の発明品

小麦粉でとろみをつけるやり方はイギリス由来で、1861年の英国の家政書にすでに載っていました。

日本の発明は1950年に登場した箱入りの板状の固形ルウと、1963年のバーモントカレーが広めた子ども向けの甘口路線で、今は海外でもジャパニーズカレーと呼ばれています。

9. 世界最大のカレーチェーン

CoCo壱番屋は2013年に、世界最大のカレーレストランチェーンとしてギネス世界記録に認定されました。

そのときの店舗数は1,444店にのぼり、その後はカレーの本場であるインドにも店を構えており、日本で育った味が生まれ故郷へ里帰りしている形になっているのです。

10. 宇宙食になったカレー

ハウス食品とJAXAが共同で開発したカレーは、2007年に宇宙飛行士が食べる宇宙日本食として認証されました。

無重力でも飛び散らないようとろみを強めに設計してあり、宇宙にいると味を感じにくくなるため、地上向けの製品より辛さや味つけを濃いめに整えてあるそうです。

※「JAXA(ジャクサ)」は、日本の宇宙開発を担う宇宙航空研究開発機構のことです。

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