カレーに関する豆知識
1. 日本のカレーはインドではなくイギリスから伝わった!
カレーはインド発祥と思われがちですが、日本に伝わったのはイギリス経由からです。
明治時代にイギリスの海軍が取り入れていた「カレー風味のシチュー」が日本に伝わり、そこからご飯と合わせて独自に発展したのが「カレーライス」です。
2. カレールウの誕生が家庭の味を変えた!
昭和初期まではスパイスを調合して作るのが主流でしたが、1950年代に固形カレールウが登場しました。
これにより家庭でも簡単に本格的な味を楽しめるようになり、カレーは国民食へと広がったのです。
3. カレーは一晩寝かせると本当においしくなる理由
カレーを一晩置くと味が深まるのは、具材から溶け出した旨味成分がルウ全体に行き渡るためです。
また、香辛料がなじみ刺激的だったスパイスの角が取れてまろやかになります。科学的にも「再加熱後のカレーは美味しい」と証明されています。
4. 世界には驚くほど多様なカレー文化がある!
インドだけでなく、タイ、ネパール、スリランカ、イギリスなど各国に独自のカレーがあります。
ココナッツミルクを使うタイカレー、トマトベースのインドカレー、スープ状のスリランカカレーなど、香りや辛さ、食べ方もさまざまです。
5. 日本海軍がカレーを金曜日に食べた理由
日本海軍では、曜日感覚を失わないようにするために毎週金曜日にカレーを出していました。この習慣は海上自衛隊にも引き継がれ、現在も各艦ごとに独自のレシピが存在します。
金曜日の「海自カレー」は今や観光グルメとしても人気です。
6. カレーのスパイスは健康効果が抜群!
カレーの主なスパイスであるターメリック(ウコン)やクミン、コリアンダーなどには抗酸化作用や抗炎症作用があります。
特にターメリックの成分「クルクミン」は肝機能を助け、免疫力を高める効果が期待されています。
7. カレーの辛さは「痛み」を感じる反応だった!
カレーの辛味成分・カプサイシンは、実は「痛覚」を刺激しているのです。
脳はそれを「熱い」と錯覚し、アドレナリンを分泌した結果、体が温まり、発汗し、快感を覚えることもあります。この「辛さ中毒」がカレー好きを増やしています。
8. カレーは実は“日本独自の料理”になっている!
インドカレーと比べると、日本のカレーはとろみが強く、甘口寄りです。
小麦粉を使ってルウを作るのは日本特有のスタイルで、世界的には「ジャパニーズカレー」として認識されています。
9. カレー専門店の数は日本が世界トップクラス!
日本全国には約6,000店以上のカレー専門店があり、これはインドを上回る規模です。
レトルトカレーの種類も非常に多く、地域限定のご当地カレーも豊富にあります。日本人のカレー愛は、まさに世界でも類を見ないレベルです。
10. 宇宙でも食べられるカレーがある!
カレーは宇宙食にも採用されており、JAXAとメーカーが共同開発した「宇宙日本食カレー」は、無重力でもこぼれにくい仕様で栄養バランスも抜群です。
宇宙飛行士たちの“心の癒しメニュー”として愛されています。