引っ越しに関する豆知識
新生活の準備や片付けで忙しい引っ越し。
荷造りに追われる毎日は大変ですが、実はその歴史や習慣には、思わず誰かに話したくなるような面白いエピソードが数多く隠されています。
平安時代の貴族のこだわりから、世界各地に伝わるユニークなおまじないまで、知っていると作業の合間の息抜きになる雑学をまとめました。
1. 「引っ越し」の語源は平安時代にさかのぼる
平安時代の貴族は出世して身分が上がると、それに見合った大きく立派な屋敷へと移り住む習慣がありました。
その際に牛車などを使ってたくさんの荷物を引っ張って移動させたことが、「引っ越し」という言葉の語源になったと言い伝えられています。
2. 駅伝が誕生したきっかけは明治天皇のお引っ越し
日本発祥のスポーツである駅伝は、1917年に開催された大会が起源とされています。
これは明治維新の際に首都が京都から東京へと移された歴史的な大引っ越しから、ちょうど50周年を迎えたことを記念して企画された特別なイベントでした。
3. 引っ越し蕎麦は「安上がりだから」広まった
江戸時代から続く引っ越し蕎麦の風習は、細く長くという縁起を担いだ説が有名ですが、実は別の理由があります。
もともとはお餅などを配っていたものの、安上がりで簡単に済ませたいという庶民の知恵から、当時安価だったお蕎麦が選ばれました。
4. 古代日本の都は引っ越し(遷都)ばかりだった
飛鳥時代や奈良時代といった古代の日本では、国家の心臓部である都が頻繁に別の場所へ移されていました。
天皇の代替わりによる政治的刷新をはじめ、疫病の流行や衛生的な問題など、様々な理由から国家レベルの巨大な引っ越しが繰り返されました。
5. 徳川家康にあやかる「万年青(おもと)」の風習
新居に万年青という観葉植物を1番最初に持ち込むと運が開けるという、古くから続く有名な言い伝えがあります。
これは徳川家康が江戸城へ引っ越す際に万年青を抱えて入城し、その後に約300年も続く長期政権を築き上げた歴史に由来しています。
6. 引っ越しで1番多い忘れ物は「自転車」
部屋の中の荷造りや掃除に集中するあまり、屋外の駐輪場に置かれている自転車は最も忘れられやすいアイテムの1つです。
旧居にそのまま置いてきてしまい、引っ越しが完了した後に気づいて遠方まで慌てて取りに戻るケースが後を絶たないそうです。
7. 引っ越し専門業者の歴史は意外と浅く約50年
荷物の梱包から新居での設置までを丁寧に行う現代の引っ越しサービスが定着したのは、1970年代に入ってからです。
それまでは近所の運送業者がトラックの空き時間を利用して、荷物を指定された場所へただ運ぶだけというシンプルなスタイルでした。
8. 韓国の引っ越し当日の定番は「ジャージャー麺」
韓国では引っ越しの作業中や無事に終わった直後に、出前でジャージャー麺を頼んで食べるのが定番の文化です。
忙しい日でも手軽に素早く食べることができ、黒いソースが厄除けの意味を持つとも言われており、新生活のスタートに欠かせません。
9. フランスには「引っ越しクレープ」がある
フランスの特定の地域や家庭では、新しい住居に引っ越した際に甘くて美味しいクレープを焼いて食べる習慣があります。
丸くて黄金色に焼き上がったクレープは太陽や繁栄を象徴しており、新生活の幸運や豊かな未来を祈る意味合いが込められています。
10. アメリカでは「パンと塩」を新居に持ち込む
アメリカやヨーロッパの国々では、引っ越しの際にパンと塩を新居に1番最初に持ち込むという伝統的なおまじないがあります。
生涯食べ物に困らないようにという願いと、生活が味気ないものにならないようにという祈りが込められた素敵な風習です。