ギャンブルの心理の雑学12選!7割破産説は俗説で実は5.5%

パチンコ台の前で、あと1つ図柄がそろえば当たりだったという場面に出くわすと、つい次の1回に手が伸びてしまいます。

ルーレットで黒が続けば、そろそろ赤ではないかと考えたくなります。

こうした感覚は意志の弱さというより、人の脳や心が持つ癖として長く研究されてきました。

仕組みを少し知っておくと、演出の派手さや数字の並びに振り回されにくくなるかもしれません。

そんなギャンブルの心理にまつわる雑学を12個ご紹介します。

1. 惜しいハズレが脳を喜ばせる

スロットで図柄があと1つでそろわずに外れたとき、脳は本物の当たりとよく似た部位で反応することが2009年の研究で報告されています。

この惜しい外れは続けたい気持ちを高めますが、自分でゲームの中身を選んだ場面に限って効果が確認された点も見逃せません。

2. 仮想リールという特許の発明

1982年に出願され1984年に成立したテルナス特許は、スロットの見た目のリールの裏側でコンピューターが数百コマ相当の仮想リールを回す仕組みでした。

この発明によって、大当たりの図柄は当たりにくくしたまま、惜しいところまで届く表示は出しやすくなりました。

※テルナス特許は、発明者インゲ・テルナスの名前にちなんでこう呼ばれています。

3. 負けたのに祝う演出の正体

賭けた額より少ない払い戻しでも、派手な音と光で勝ったかのように祝う演出は、負けを勝ちのように見せかけてしまいます。

2010年の実験では、こうした場面で発汗などの体の反応が本物の勝ちのときと同じように出ていたことが確認され、実感とのずれが示されました。

※英語では、負けを勝ちに見せかけるという意味でlosses disguised as winsと呼ばれます。

4. 黒が26回続いた夜の大損失

1913年8月18日、モンテカルロのカジノでルーレットの黒がなんと26回も続いたという出来事が記録に残っています。

赤か黒のどちらかが26回連続する確率はおよそ6840万分の1とされ、そろそろ赤が来るはずだと考えた大勢の客が数百万フランを失ったと伝えられています。

※フランは、当時フランスなどで使われていた通貨の単位です。

5. 当たった数字は急に不人気に

アメリカのメリーランド州で行われていた数字選択式の宝くじを調べた研究では、当選した数字への賭け金が直後に急落し、元の水準に戻るまで数か月もかかっていました。

当たる確率は毎回まったく同じはずなのに、一度出たばかりの番号は避けられてしまうようです。

※数字選択式とは、購入者が自分で数字を選んで申し込む方式の宝くじのことです。

6. 判断が続くと逆に振れる癖

難民の審査やローンの審査、野球の球審の判定を分析した研究では、同じ判断が続いた後には次を逆へ振ってしまう傾向が見つかっています。

差は難民審査で最大3.3ポイント、球審で1.5ポイントと小さいものの、人生を左右する場面で起きている点が注目されています。

7. 自分で選んだ券は4倍の値段

自分で選んだ宝くじ券を他人に売るときの言い値は平均8.67ドルで、ただ渡されただけの券の1.96ドルと比べておよそ4倍にもなるという結果が1975年の実験で示されました。

結果が偶然だけで決まる場面でも、人はそこに自分の関与があると読み込んでしまうようです。

8. いつ当たるか分からない魔力

いつ当たるか分からない形で報酬が出てくる仕組みは、その行動をいちばんやめにくくさせることがスキナーの研究で知られています。

同じ考え方はゲームのガチャにも使われていて、課金した金額と問題ギャンブルの傾向との関連があったと報告する研究もあります。

※関連が見られたという報告で、原因と結果の関係が確かめられたわけではありません。

9. 発言の7割は思い込みだった

プレイ中に考えていることをそのまま声に出してもらう古典的な小規模の研究では、発言の約7割がこの台はケチだといった誤った認識だと分類されていました。

本人はいたって合理的に考えているつもりでも、口に出した言葉のほうには偏りが表れていたことになります。

10. 勝ちより求められる没入感

ラスベガスで長期にわたる聞き取り調査を行った研究者によると、熟練したプレイヤーが求めていたのは勝つことそのものではありませんでした。

時間や体の感覚が消えていくような没入状態で、マシンゾーンと呼ばれるその感覚こそが目的になっていたのだといいます。

11. 酸素を送るという都市伝説

カジノは客を眠らせないために酸素を送り込んでいるという話は、あちこちで語られてきた作り話だとされています。

1978年に出たマリオ・プーゾの小説フールズ・ダイに登場する場面がもとになって広まったもので、実際にそうした仕組みが確認された例はありません。

※フールズ・ダイは、ゴッドファーザーで知られる作家マリオ・プーゾの小説です。

12. 7割破産説は本当ではない

宝くじの高額当選者の7割が破産してしまうという話は俗説で、アメリカのフロリダ州で当選者3万5000人を追跡した調査では、5年以内に破産した人は約5.5%にとどまりました。

ただし2年以内は少なく、3年から5年後に増えて差が消える先延ばしの傾向も見つかっています。

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