24時間マラソンに関する豆知識
1. 実は最初は“マラソン”じゃなかった
1987年(第10回)に始まった当初は、距離やルールも今のように統一されておらず、「マラソン」というより「長距離チャレンジ」企画でした。
初代ランナーの間寛平さんは実際には走行距離約200kmで、複数日かけて走りました。
2. 24時間以内のルールは途中から
初期は24時間番組内で完走できなくてもOKでしたが、徐々に「番組終了までに武道館ゴール」が定着しました。
観客や視聴者の盛り上がりポイントとして欠かせない演出になっています。
3. 大雨や猛暑でシューズや靴下を何度も交換
1990年代の某年、大雨で靴がずぶ濡れになり、足がふやけて皮がむけるほどに。
途中のコンビニで急きょ靴下を買って履き替えたという裏話もあります。
4. 距離はランナーによってバラバラ
走行距離は毎年異なり、おおむね100km前後。
最高距離は間寛平さん(1992年)の200km、最短は徳光和夫さん(2011年)の63km(70歳のとき)です。
5. コースは原則非公開
沿道の混乱や安全面の理由から、事前にコースは公表されません。
ですがSNS時代になってからは目撃情報がリアルタイムで流れることもしばしば。
6. 実は“マラソン”じゃない年もある
2020年はコロナの影響で「募金ラン」というトラックを周回する形式になり、同じ場所をぐるぐる走りました。
また2023年は「駅伝形式」で4人のランナーがたすきをつなぎました。
7. 放送終了後もゴールしていた年もある
初期には、24時間テレビの放送が終わってからランナーがゴールするケースもありました。
今はエンディングでのゴール演出が重視されるため、時間調整はかなりシビアです。
8. 中継車とスタッフはランナー以上に過酷
ランナーの後ろにはカメラ車や給水車が常に伴走します。
真夏の炎天下で何十時間も移動しながら撮影・サポートするので、実はスタッフの方が体重が減るなんて話もあります。
9. 武道館周辺の警備は“秒単位”で調整
ゴール直前は観客が殺到しやすく、混乱防止のため警察やガードマンが秒単位で動きを調整。
ランナーが角を曲がるタイミングも、実は演出と安全の両立でギリギリまで計算されています。
10. 終了後の打ち上げは“水分祭り”
完走後はお酒ではなく、ほぼ全員が水・スポーツドリンク・アイスなど。
体が脱水状態なので、ランナーはビールよりも氷水に飛びつくことが多いそうです。